17PM104第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

「咽喉の閉塞感、怒りっぽい、抑うつ、胸脇苦満」最も考えられる脈状はどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

肝気鬱結の脈状を問う問題です。梅核気と胸脇苦満という所見が病証を決めます。

解説

設問の症状を読み解きます。

咽喉の閉塞感は、梅核気と呼ばれる症状です。梅の種が咽に引っかかったように感じるものの、飲食には支障がなく、検査でも異常がないという特徴をもち、肝気鬱結によって気が咽喉部に停滞した状態を典型的に示します。現代医学的には咽喉頭異常感症に相当します。

怒りっぽい、抑うつは、肝の疏泄失調による情志の変調です。肝は気機(気の巡り)と情志を調節する臓であり、この働きが滞ると、いらいらと抑うつが交互に現れます。

胸脇苦満は、腹診において季肋部を圧迫すると抵抗と苦痛を訴える所見で、肝胆の気滞を示す代表的な腹証です。傷寒論では少陽病の主症状の一つとされます。

以上から、病証は肝気鬱結であると判断できます。

これに対応する脈状は弦脈であり、正答は2です。弦脈は、まっすぐ張った弦(琴の糸)を押さえるように、指の下でピンと張って触れる脈で、肝胆の病、気滞、疼痛、痰飲を示します。肝気鬱結における最も代表的な脈状です。

他の選択肢を確認します。

濡脈は、浮いていて細く軟らかく、按じると力がない脈で、湿邪気血の虚を示します。

**濇脈(渋脈)**は、ざらざらとして往来が渋り、竹を刀で削るような脈で、気滞血瘀、血虚、津液の不足を示します。肝気鬱結が長引いて瘀血を生じた段階では濇脈となることもありますが、気滞そのものを示す第一の脈は弦脈です。

結脈は、ゆるやかで不規則に止まる脈で、陰盛気結、寒痰、瘀血、心陽の不足を示します。

肝気鬱結の治療方針は疏肝理気であり、取穴では、太衝(肝経の原穴)、期門(肝の募穴)、肝兪、陽陵泉、膻中(気会)、内関、合谷などを用います。太衝と合谷を組み合わせた四関穴は、気を巡らせる代表的な配穴です。

選択肢の確認

1.濡脈
誤り。湿邪や気血の虚を示す浮いて細く軟らかい脈です。

2.弦脈
正しい。肝胆の病、気滞、疼痛を示す代表的な脈です。

3.濇脈
誤り。瘀血や血虚を示す、往来の渋る脈です。

4.結脈
誤り。陰盛気結や心陽不足を示す、不規則に止まる脈です。

覚えるポイント

  • 肝気鬱結=梅核気、胸脇苦満、いらいらと抑うつ、ため息、弦脈
  • 弦脈=肝胆の病、気滞、疼痛、痰飲
  • 方針は疏肝理気。太衝、期門、肝兪、陽陵泉、膻中、四関穴(合谷と太衝)
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