17PM105第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

「咽喉の閉塞感、怒りっぽい、抑うつ、胸脇苦満」本病証に用いる鍼の補瀉法で適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

実証に対する瀉法を問う問題です。開闔の補瀉という考え方が決め手になります。

解説

前問より、本症例の病証は肝気鬱結であり、これは気が滞った実証です。したがって、用いるべきは瀉法です。

鍼の補瀉には、いくつかの方法があります。それぞれについて、補法と瀉法を対比して確認します。

開闔の補瀉は、抜鍼した後に鍼孔をどう扱うかによる方法です。抜鍼後に鍼孔を指で押さえて閉じるのが補法鍼孔を閉じず開いたままにするのが瀉法です。閉じることで気が漏れるのを防ぎ(補)、開いたままにすることで邪気を外に出す(瀉)と考えます。したがって「抜鍼後、鍼孔を指で塞がない」は瀉法であり、実証である本症例に適します。正答は4です。

徐疾の補瀉は、刺入と抜鍼の速度による方法です。ゆっくり刺入して速く抜くのが補法速く刺入してゆっくり抜くのが瀉法です。

呼吸の補瀉は、患者の呼吸に合わせる方法です。呼気時に刺入し吸気時に抜鍼するのが補法吸気時に刺入し呼気時に抜鍼するのが瀉法です。したがって「呼気に刺入し、吸気に抜鍼する」は補法であり、実証には適しません。

迎随の補瀉は、鍼尖の向きによる方法です。経脈の流注に随う向きに刺入するのが補法流注に逆らう向きに刺入するのが瀉法です。

捻転の補瀉は、鍼を回旋させる方向と強さによる方法です。

そのほか、刺激量による考え方もあります。細い鍼、浅い刺入、弱い刺激が補法太い鍼、深い刺入、強い刺激が瀉法です。したがって「細い鍼を用いる」は補法であり、実証には適しません。

また、経穴をよく按じてから刺入する(揣穴)ことも、気を集めて漏らさないようにする補法の操作とされます。したがってこれも実証には適しません。

このように、本問は「実証だから瀉法を選ぶ」という判断と、「どの操作が瀉法にあたるか」という知識の両方を問うものです。

選択肢の確認

1.細い鍼を用いる。
誤り。細い鍼は弱い刺激であり補法にあたります。

2.経穴をよく按じてから刺入する。
誤り。経穴をよく按じてから刺入するのは補法の操作です。

3.呼気に刺入し、吸気に抜鍼する。
誤り。呼気に刺入し吸気に抜鍼するのは呼吸の補瀉における補法です。

4.抜鍼後、鍼孔を指で塞がない。
正しい。鍼孔を閉じないのは開闔の補瀉における瀉法です。

覚えるポイント

  • 開闔=鍼孔を閉じるのが補、開いたままが瀉
  • 徐疾=ゆっくり刺入し速く抜くのが補呼吸=呼気で刺入し吸気で抜くのが補
  • 迎随=流注に随うのが補。刺激量では弱刺激が補、強刺激が瀉
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