17PM110第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

取穴法で誤っている記述はどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

頭頸部の経穴の取穴法を問う問題です。耳の後ろの経穴の位置関係が決め手になります。

解説

各選択肢を検討します。

上星は顖会と前髪際との中間に取るという記述は正しいものです。督脈の頭部の経穴は、前髪際中点からの距離で並びます。神庭は前髪際の後方5分上星は前髪際の後方1寸顖会は前髪際の後方2寸前頂は3寸5分百会は5寸です。したがって上星(1寸)は、前髪際(0寸)と顖会(2寸)のちょうど中間にあたり、記述と一致します。

顱息は乳様突起底の後部陥中に取るという記述は誤りであり、正答は2です。顱息は、手の少陽三焦経の経穴で、頭部、翳風と角孫を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、翳風から3分の2の高さにあります。すなわち耳の後ろ、耳介に沿った位置であり、乳様突起の後部ではありません。「乳様突起の後下方の陥凹部」に取るのは完骨(足の少陽胆経)です。なお、同じ三焦経で翳風は耳垂の後方、乳様突起下端の前方の陥凹部瘈脈は翳風と角孫を結ぶ曲線上、翳風から3分の1の高さ角孫は耳尖のあたるところです。耳の周囲の経穴は位置が近接するため、基準を正確に区別する必要があります。

承霊は正営と脳空との中間に取るという記述は正しいものです。足の少陽胆経の頭部の経穴は、頭臨泣、目窓、正営、承霊、脳空の順に前から後ろへ並びます。したがって承霊は、正営と脳空の間に位置し、記述と一致します。これらはいずれも瞳孔の直上のライン上にあり、頭臨泣は前髪際の後方5分にあります。

聴宮は下顎骨関節突起の後縁に取るという記述も正しいものです。聴宮は、手の太陽小腸経の経穴で、耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間の陥凹部にあり、口を開けると陥凹が明瞭になります。耳の前には上から**耳門(三焦経)、聴宮(小腸経)、聴会(胆経)**の3穴が縦に並び、いずれも耳鳴り、難聴、顎関節症に用いられます。

選択肢の確認

1.上星は顖会と前髪際との中間に取る。
正しい記述。前髪際の後方1寸で、前髪際と顖会(2寸)の中間です。

2.顱息は乳様突起底の後部陥中に取る。
誤っている記述であり、これが正答。乳様突起の後下方に取るのは完骨です。

3.承霊は正営と脳空との中間に取る。
正しい記述。胆経の頭部の経穴は正営と脳空の間に承霊があります。

4.聴宮は下顎骨関節突起の後縁に取る。
正しい記述。耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間にあります。

覚えるポイント

  • 督脈の頭部=神庭5分、上星1寸、顖会2寸、前頂3寸5分、百会5寸(前髪際から)。
  • 耳の後ろ=**翳風(乳様突起下端の前)、瘈脈(3分の1)、顱息(3分の2)、角孫(耳尖)**はいずれも三焦経。完骨は乳様突起の後下方(胆経)
  • 耳の前=上から耳門(三焦経)、聴宮(小腸経)、聴会(胆経)
17PM10917PM111
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)