17PM111第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

腹直筋上に取穴する経穴はどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

腹部の経穴が乗る筋を問う問題です。正中からの距離で筋を判断します。

解説

腹部の経穴は、前正中線からの距離によって、乗る筋が決まります。

腹直筋は、恥骨から起こって第5から第7肋軟骨と剣状突起に停止する、正中の両側を縦に走る筋です。幅はおよそ正中の外方5分から3寸程度の範囲にあたり、**足の陽明胃経(正中の外方2寸)**の腹部の経穴が、ちょうどこの筋の上に位置します。

外陵は、下腹部、臍中央の下方1寸、前正中線の外方2寸にある足の陽明胃経の経穴です。したがって腹直筋上にあたり、正答は1です。胃経の腹部の経穴には、ほかに天枢(臍中央の外方2寸、大腸の募穴)、滑肉門、太乙、関門、梁門、大巨、水道、帰来、気衝があり、いずれも腹直筋の上に位置します。

なお、腹部への刺鍼では、深刺による内臓損傷に注意が必要です。とくにやせた人や、上腹部(肝臓、胃)、下腹部(膀胱が充満している場合)では、刺入の深さを慎重に管理します。

他の選択肢を確認します。

日月は、前胸部、第7肋間、前正中線の外方4寸にある足の少陽胆経の経穴で、胆の募穴です。この位置は肋間にあたり、外腹斜筋や肋間筋の領域です。腹直筋の上ではありません。また、肋間であるため深刺による気胸や内臓損傷に注意します。

五枢は、下腹部、上前腸骨棘の内方、臍中央の下方3寸にある足の少陽胆経の経穴です。上前腸骨棘の近くであり、外腹斜筋、内腹斜筋の領域にあたります。腹直筋の上ではありません。

腹結は、下腹部、臍中央の下方1寸3分、前正中線の外方4寸にある足の太陰脾経の経穴です。正中の外方4寸は腹直筋の外側縁を越えた位置であり、外腹斜筋と内腹斜筋の領域にあたります。脾経の腹部の経穴(大横、腹哀、腹結、府舎、衝門など)は、いずれも外方4寸の線上にあり、腹直筋の外側に位置します。

腹部の経脈の並びを整理すると、前正中線が任脈外方5分が足の少陰腎経外方2寸が足の陽明胃経外方4寸が足の太陰脾経となります。この距離を覚えておけば、乗る筋も判断できます。

選択肢の確認

1.外陵
正しい。前正中線の外方2寸にあり、腹直筋の上に位置します。

2.日月
誤り。第7肋間、外方4寸にあり、肋間の筋の領域です。

3.五枢
誤り。上前腸骨棘の内方にあり、外腹斜筋などの領域です。

4.腹結
誤り。外方4寸にあり、腹直筋の外側にあたります。

覚えるポイント

  • 腹部の並び=任脈(正中)、腎経(5分)、胃経(2寸)、脾経(4寸)
  • 胃経の腹部の経穴は腹直筋上。天枢、外陵、大巨、水道、帰来など。
  • 腹部の刺鍼は深刺による内臓損傷、肋間は気胸に注意。
17PM11017PM112
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