17PM112|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
足背で中足骨底間にない経穴はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
足背の経穴の位置を問う問題です。中足骨底の間か、中足指節関節より遠位かで区別します。
解説
足背の骨の構造を確認します。足根骨(距骨、踵骨、舟状骨、立方骨、楔状骨)に続いて、中足骨が5本並びます。中足骨は、足根骨に接する近位端が中足骨底、遠位端が中足骨頭であり、中足骨頭と基節骨の間の関節が中足指節関節です。
各選択肢の経穴の部位を確認します。
足臨泣は、足背、第4・第5中足骨底接合部の遠位、第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部にあります。すなわち中足骨底の間の領域にあたります。足の少陽胆経の兪木穴であり、帯脈に通じる八脈交会穴でもあります。
内庭は、足背、第2・第3指間、みずかきの近位、赤白肉際にあります。すなわち中足指節関節よりも遠位、指の付け根の水かきの部分であり、中足骨底の間ではありません。したがって正答は2です。内庭は足の陽明胃経の滎水穴であり、「滎主身熱」の原則から熱を清するのに優れ、歯痛(上歯)、歯茎の腫れ、口臭、顔面の熱、胃熱に用いられます。
衝陽は、足背、第2中足骨底部と中間楔状骨の間、足背動脈拍動部にあります。すなわち中足骨底の領域です。足の陽明胃経の原穴であり、足背動脈の拍動部にあたるため、刺鍼にあたっては拍動を確認して血管を避ける配慮が必要です。
太衝は、足背、第1・第2中足骨間、中足骨底接合部遠位の陥凹部、足背動脈拍動部にあります。すなわち中足骨底の間の領域です。足の厥陰肝経の原穴かつ兪土穴であり、合谷と組み合わせた四関穴として、気を巡らせる代表的な配穴に用いられます。
足の井穴と滎穴は、いずれも**指の先端や指の間(みずかき)**に位置します。たとえば、厲兌(胃経の井金穴)は第2指の爪甲角、内庭(滎水穴)は第2・第3指間のみずかき、足竅陰(胆経の井金穴)は第4指の爪甲角、侠渓(滎水穴)は第4・第5指間のみずかきです。一方、兪穴と原穴は、中足骨の底部から中足骨間に位置します。この対応を押さえておくと、位置の判断が容易になります。
選択肢の確認
1.足臨泣
誤り。第4・第5中足骨底接合部の遠位にあり、中足骨底の間の領域です。
2.内庭
正しい。第2・第3指間のみずかきの近位にあり、中足骨底の間ではありません。
3.衝陽
誤り。第2中足骨底部と中間楔状骨の間にあります。
4.太衝
誤り。第1・第2中足骨間、中足骨底接合部遠位にあります。
覚えるポイント
- 内庭=第2・第3指間のみずかき、胃経の滎水穴。上歯の痛みや胃熱に用いる。
- 足臨泣、衝陽、太衝は中足骨底の間や底部にある。
- 衝陽と太衝は足背動脈拍動部。拍動を確認して刺鍼する。