17PM113|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
臍の上3寸の高さにない経穴はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
同じ高さに並ぶ経穴を問う問題です。臍の上3寸のラインにあるものを判別します。
解説
腹部の経穴は、臍中央からの上下の距離と、前正中線からの左右の距離の2つで位置が決まります。ここでは上下の距離、すなわち高さに注目します。
各選択肢の経穴を確認します。
関門は、上腹部、臍中央の上方3寸、前正中線の外方2寸にある足の陽明胃経の経穴です。したがって臍上3寸の高さにあります。
建里は、上腹部、前正中線上、臍中央の上方3寸にある任脈の経穴です。したがって臍上3寸の高さにあります。
腹哀は、上腹部、臍中央の上方3寸、前正中線の外方4寸にある足の太陰脾経の経穴です。したがって臍上3寸の高さにあります。
石門は、下腹部、前正中線上、臍中央の下方2寸にある任脈の経穴です。すなわち臍の下にあり、臍上3寸のラインにはありません。したがって正答は4です。石門は三焦の募穴であり、また古くから避妊(不妊)に関わる穴として、妊娠を望む女性への施灸を避けるべきとする記述が伝えられています。
このように、**臍上3寸の高さには、正中から外側へ向かって、建里(任脈、0寸)、関門(胃経、外方2寸)、腹哀(脾経、外方4寸)**が横に並ぶことになります。腹部の経穴は、同じ高さで正中、2寸、4寸に並ぶという規則性を意識すると、位置関係を整理しやすくなります。
同様に、**臍の高さ(臍中央のライン)**には、**神闕(任脈)、肓兪(腎経、外方5分)、天枢(胃経、外方2寸、大腸の募穴)、大横(脾経、外方4寸)**が並びます。
下腹部の任脈の経穴も整理します。陰交は臍下1寸、気海は臍下1.5寸、石門は臍下2寸、関元は臍下3寸、中極は臍下4寸、曲骨は臍下5寸です。このうち、関元は小腸の募穴、中極は膀胱の募穴、石門は三焦の募穴という要穴の性格をもちます。
上腹部の任脈は、水分は臍上1寸、下脘は臍上2寸、建里は臍上3寸、中脘は臍上4寸、上脘は臍上5寸、巨闕は臍上6寸、鳩尾は臍上7寸です。
選択肢の確認
1.関門
誤り。臍中央の上方3寸、外方2寸にあり、この高さにあります。
2.建里
誤り。臍中央の上方3寸、前正中線上にあり、この高さにあります。
3.腹哀
誤り。臍中央の上方3寸、外方4寸にあり、この高さにあります。
4.石門
正しい。臍中央の下方2寸にあり、この高さにはありません。
覚えるポイント
- 臍上3寸のライン=建里(正中)、関門(2寸)、腹哀(4寸)。
- 臍の高さ=神闕、肓兪(5分)、天枢(2寸)、大横(4寸)。
- 下腹部の任脈=陰交1、気海1.5、石門2、関元3、中極4、曲骨5寸(いずれも臍下)。