17PM117|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
兪木穴はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
五兪穴の五行配当を問う問題です。陽経の兪穴が木という原則で判断します。
解説
五兪穴は、四肢末端から肘や膝に向かって、井、滎、兪、経、合の順に並ぶ5つの要穴です。それぞれに五行が配当されますが、陰経と陽経で配当が異なる点が重要です。
陰経は、井木、滎火、兪土、経金、合水の順です。
陽経は、井金、滎水、兪木、経火、合土の順です。
したがって、兪木穴とは、陽経の兪穴を指します。
各選択肢を検討します。
足通谷は、足の太陽膀胱経の経穴で、足外側、第5中足指節関節の遠位外側の陥凹部、赤白肉際にあります。膀胱経は陽経であり、足通谷は滎穴にあたるため、滎水穴です。兪木穴ではありません。
陥谷は、足の陽明胃経の経穴で、足背、第2・第3中足骨間、第2中足指節関節の近位の陥凹部にあります。胃経は陽経であり、陥谷は兪穴にあたるため、兪木穴です。したがって正答は2です。胃経の五兪穴は、井金穴が厲兌、滎水穴が内庭、兪木穴が陥谷、経火穴が解渓、合土穴が足三里と並びます。
前谷は、手の太陽小腸経の経穴で、手指、第5中手指節関節尺側の遠位陥凹部、赤白肉際にあります。小腸経は陽経であり、前谷は滎穴にあたるため、滎水穴です。
陽谷は、同じく手の太陽小腸経の経穴で、手関節後内側、三角骨と尺骨茎状突起の間の陥凹部にあります。陽谷は経穴にあたるため、経火穴です。
名称に「谷」を含む経穴が並んでいますが、経脈と五兪穴の順序を確認すれば機械的に判別できます。この形式の問題は、それぞれの経穴が「どの経の、何番目の五兪穴か」を押さえておくことが対策となります。
なお、五兪穴の主治は難経六十八難に示され、井は心下満、滎は身熱、兪は体重節痛、経は喘咳寒熱、合は逆気而泄を主るとされます。兪穴が体重節痛(身体が重だるく関節が痛む)を主るという点は、湿邪による症状と結びつけて覚えます。
選択肢の確認
1.足通谷
誤り。膀胱経の滎水穴です。
2.陥谷
正しい。胃経の兪木穴です。
3.前谷
誤り。小腸経の滎水穴です。
4.陽谷
誤り。小腸経の経火穴です。
覚えるポイント
- 陽経=井金、滎水、兪木、経火、合土。陰経=井木、滎火、兪土、経金、合水。
- 胃経の五兪穴=厲兌、内庭、陥谷、解渓、足三里。
- 難経六十八難=井は心下満、滎は身熱、兪は体重節痛、経は喘咳寒熱、合は逆気而泄。