17PM120|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
「逆子の灸」としてよく用いられる施灸部位はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
逆子の灸として知られる経穴の部位を問う問題です。至陰の位置を答えます。
解説
逆子(骨盤位)に対する施灸は、鍼灸の適応として広く知られており、用いられる経穴が至陰です。
至陰は、足の太陽膀胱経の経穴で、部位は足の第5指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分にあります。したがって、選択肢のうち「足の第5指外側爪甲根部」が該当し、正答は3です。至陰は膀胱経の井金穴であり、膀胱経の終点にあたる経穴でもあります。
逆子の灸は、通常妊娠28週から30週前後に開始され、至陰への施灸(半米粒大の透熱灸を左右に数壮ずつ)、あるいは三陰交を併用して行われます。施術は産科の管理と並行して行い、経過については医師と情報を共有することが前提となります。
安全上の注意も重要です。妊婦への施術では、下腹部と腰仙部への強い刺激を避けること、また三陰交、合谷、崑崙、肩井などは、古くから妊娠中の使用に慎重を要する経穴とされてきました。ただし、逆子の灸で三陰交を用いる場合のように、目的と時期に応じた判断が行われます。いずれにせよ、妊娠中であることを必ず確認し、体位(仰臥位を長く続けない、側臥位を用いる)にも配慮することが求められます。
他の選択肢が示す部位の経穴も確認します。
足の第4指外側爪甲根部は、足竅陰です。足の少陽胆経の井金穴であり、胆経の終点にあたります。
足の第4指内側爪甲根部には、標準的な正経の経穴は置かれていません。
足の第5指内側爪甲根部にも、標準的な正経の経穴はありません。
足の指の井穴を整理すると、第1指内側が隠白(脾経)、第1指外側が大敦(肝経)、第2指外側が厲兌(胃経)、第4指外側が足竅陰(胆経)、第5指外側が至陰(膀胱経)、そして**足底が湧泉(腎経)**です。この対応を押さえておくと、この形式の問題に確実に対応できます。
選択肢の確認
1.足の第4指外側爪甲根部
誤り。足竅陰であり、胆経の井金穴です。
2.足の第4指内側爪甲根部
誤り。標準的な正経の経穴は置かれていません。
3.足の第5指外側爪甲根部
正しい。至陰であり、膀胱経の井金穴です。
4.足の第5指内側爪甲根部
誤り。標準的な正経の経穴は置かれていません。
覚えるポイント
- 逆子の灸=至陰(足の第5指外側爪甲根部、膀胱経の井金穴)。三陰交を併用することもある。
- 足の井穴=隠白(第1指内側、脾)、大敦(第1指外側、肝)、厲兌(第2指外側、胃)、足竅陰(第4指外側、胆)、至陰(第5指外側、膀胱)、湧泉(足底、腎)。
- 妊婦の施術は産科と情報を共有し、下腹部と腰仙部への強刺激と体位に配慮する。