17PM126|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
運動による筋肉痛に対して局所施術を行う場合、罹患筋と 治療穴との組合せで適切でないのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
罹患筋の上にある経穴を問う問題です。筋の位置と経穴の位置が一致するかを照合します。
解説
運動による筋肉痛に対して局所施術を行う場合、その筋の上にある経穴を選びます。各組合せを検討します。
三角筋と肩髎の組合せは適切です。肩髎は、肩周辺部、肩峰の前端と後端の間の陥凹部、より具体的には肩峰の後下方の陥凹部にある手の少陽三焦経の経穴で、三角筋の上に位置します。三角筋前部の上にあるのが**肩髃(手の陽明大腸経)**であり、肩髃と肩髎は対をなす位置関係にあります。
上腕三頭筋と消濼の組合せも適切です。消濼は、上腕後面、肘頭と肩峰角を結ぶ線上、肘頭の上方5寸にある手の少陽三焦経の経穴で、上腕三頭筋の上に位置します。三焦経は上腕の後面を上行するため、清冷淵(肘頭の上方2寸)、消濼、臑会といった経穴がいずれも上腕三頭筋の領域にあります。
半腱様筋と中瀆の組合せは適切でなく、これが正答で3です。半腱様筋は、坐骨結節から起こり、大腿の後面内側を下って脛骨内側の鵞足に停止する筋で、ハムストリングの一つです。一方、中瀆は、大腿部外側、腸脛靱帯の後方、膝窩横紋の上方7寸にある足の少陽胆経の経穴であり、大腿の外側に位置します。すなわち、筋は後面内側、経穴は外側であり、位置がまったく一致しません。半腱様筋の上に位置するのは、**足の太陽膀胱経の殷門(大腿二頭筋と半腱様筋の間、殿溝の下方6寸)**や承扶です。
後脛骨筋と三陰交の組合せは適切です。三陰交は、下腿内側、脛骨内縁の後際、内果尖の上方3寸にある足の太陰脾経の経穴で、足の太陰、厥陰、少陰の三経が交わることからこの名があります。この部位の深部には後脛骨筋、長趾屈筋があり、罹患筋への施術部位として適切です。なお、三陰交は妊娠中の使用に慎重を要する経穴として古くから知られており、妊婦への施術では確認が必要です。
選択肢の確認
1.三角筋 ─── 肩髎
適切。肩髎は三角筋の上に位置します。
2.上腕三頭筋 ─── 消濼
適切。消濼は上腕後面にあり上腕三頭筋の上に位置します。
3.半腱様筋 ─── 中瀆
適切でなく、これが正答。半腱様筋は大腿後面内側、中瀆は大腿外側です。
4.後脛骨筋 ─── 三陰交
適切。三陰交の深部に後脛骨筋があります。
覚えるポイント
- 中瀆と風市は大腿外側(胆経)。**殷門は大腿後面(膀胱経)**で大腿二頭筋と半腱様筋の間。
- 肩髃は三角筋前部(大腸経)、肩髎は三角筋(三焦経)。上腕後面は清冷淵、消濼、臑会。
- 三陰交=足の太陰、厥陰、少陰の交会穴。深部に後脛骨筋。妊娠中は慎重に。