17PM142|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
管鍼法に最も適した鍼尖の形状はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
鍼尖の形状を問う問題です。管鍼法に適した形はどれかを選びます。
解説
**鍼尖(鍼の先端)**の形状には、松葉形、卵形、ノゲ形(スリオロシ形)、柳葉形などがあります。それぞれの特徴を確認します。
松葉形は、松の葉のように、細く滑らかに尖った形です。切皮の痛みが少なく、刺入がなめらかで、抜鍼もしやすいという利点があり、管鍼法に最も適した形状とされ、現在の日本で最も広く用いられています。したがって正答は2です。管鍼法では、鍼管を用いて鍼柄の頭を軽く叩いて切皮するため、先端が適度に鋭く、かつ滑らかであることが求められます。松葉形はこの条件をよく満たします。
卵形は、先端が丸みを帯びた形です。鋭さに乏しいため、切皮に力を要し、管鍼法にはあまり適しません。刺入時の抵抗が大きくなります。
**ノゲ形(スリオロシ形)**は、先端が細く鋭く、麦のノゲのように尖った形です。鋭いため刺入は容易ですが、組織を傷つけやすく、また鍼尖が曲がりやすいという欠点があります。
柳葉形は、松葉形と卵形の中間的な形状とされます。
鍼の各部の名称もあわせて整理します。鍼柄(はりへい、指でつまむ部分)、鍼体(はりたい、刺入する部分)、鍼根(はりね、鍼柄と鍼体の境目)、鍼尖(はりさき、先端)です。このうち鍼根は最も応力が集中する部分であり、折鍼が起こりやすい部位です。そのため、鍼体を根元まで完全に刺入しないことが、折鍼予防の基本原則となります。
鍼の材質は、現在はステンレス鋼が主流です。強度と弾性に優れ、腐食しにくく、鍼通電にも適します。そのほか、金鍼(柔らかく刺入しやすいが高価)、**銀鍼(柔らかく熱伝導がよい)**があります。なお、金鍼と銀鍼は電気分解により溶けやすいため、鍼通電には適しません。
太さは番手で表され、0番が0.14ミリメートル、1番が0.16、2番が0.18、3番が0.20と、1番手ごとに0.02ミリメートル太くなります。
選択肢の確認
1.ノゲ形
誤り。鋭すぎて組織を傷つけやすく、鍼尖が曲がりやすい形状です。
2.松葉形
正しい。切皮痛が少なく刺入がなめらかで、管鍼法に最も適します。
3.スリオロシ形
誤り。ノゲ形と同様の形状を指し、管鍼法向きではありません。
4.卵形
誤り。先端が丸く、切皮に力を要します。
覚えるポイント
- 松葉形=管鍼法に最適。切皮痛が少なくなめらかに刺入できる。
- 鍼の各部=鍼柄、鍼体、鍼根、鍼尖。鍼根は折鍼が起こりやすいため根元まで刺入しない。
- 材質はステンレス鋼が主流で通電にも適する。金鍼と銀鍼は通電に適さない。