17PM143第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

古代九鍼のうち圧迫を目的とするのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

古代九鍼のうち、刺入せずに圧迫する鍼を選ぶ問題です。

解説

古代九鍼は『霊枢』に記された9種類の鍼で、それぞれ形状と用途が異なります。このうち、刺入しないものが2つあり、区別が重要です。

**鍉鍼(ていしん)**は、鍼尖が黍粟(きびやあわ)の粒のように丸く、太めの鍼です。皮膚に刺入せず、経穴に当てて押さえる(按圧する)ことで、脈を按じて気を至らせるのに用います。すなわち圧迫を目的とする鍼であり、正答は2です。現代でも、接触鍼や小児鍼として、刺入を伴わない穏やかな刺激を与える目的で用いられており、刺激に敏感な患者、小児、高齢者、鍼に対する不安が強い患者に適します。

**員鍼(えんしん)**も刺入しない鍼で、鍼尖が卵形に丸い形状です。用途は、皮膚をこすり、分肉の間の気を按摩することであり、摩擦が主眼です。鍉鍼が「押さえる」のに対し、員鍼は「こする」という違いで区別します。

他の選択肢を確認します。

**員利鍼(えんりしん)**は、やや太く、鍼尖が鋭い鍼で、急性の痺症や暴痛に用います。刺入する鍼です。

**毫鍼(ごうしん)**は、細く、鍼尖が蚊のくちばしのように鋭い鍼で、経脈を調え、痛みを除くのに用います。現代の鍼灸で最も広く用いられている鍼であり、いわゆる普通の鍼にあたります。

**鋒鍼(ほうしん)は、刃が三角錐(三稜)になっている鍼で、熱を瀉し、瘀血を除くために出血させるのに用います。すなわち現代の三稜鍼(刺絡に用いる鍼)**にあたります。

古代九鍼をまとめて整理します。**鑱鍼(浅く刺して陽気を瀉す、小児鍼の原型)、員鍼(摩擦)、鍉鍼(按圧)、鋒鍼(三稜鍼、瀉血)、鈹鍼(排膿、現在は医行為)、員利鍼(急性の痺症)、毫鍼(現代の主流)、長鍼(深部の慢性の痺症)、大鍼(関節の水を瀉す)**です。

このうち、鈹鍼による排膿は、現在では外科手術に相当する医行為であり、あはき法の施術の制限により施術者は行えません。

選択肢の確認

1.員利鍼
誤り。やや太く鋭い鍼で、急性の痺症や暴痛に用います。

2.鍉鍼
正しい。鍼尖が丸く、刺入せずに按圧するのに用います。

3.毫鍼
誤り。細く鋭い鍼で、現代の鍼灸の主流です。

4.鋒鍼
誤り。三稜の刃をもち、瀉血に用いる三稜鍼にあたります。

覚えるポイント

  • 刺入しない鍼=鍉鍼(按圧)と員鍼(摩擦)。現代の接触鍼や小児鍼につながる。
  • 鋒鍼=三稜鍼(刺絡)毫鍼=現代の主流鑱鍼=小児鍼の原型
  • 鈹鍼による排膿は医行為にあたり、施術者は行えない。
17PM14217PM144
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