17PM144|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
体表を繰り返し刺激する手技はどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
刺鍼手技の内容を問う問題です。繰り返し体表を刺激する手技はどれかを選びます。
解説
各手技の内容を確認します。
細指術は、鍼を刺入せず、鍼尖を体表に軽く接触させることを繰り返して刺激を与える手技です。すなわち体表を繰り返し刺激するものであり、正答は4です。刺入を伴わないため、刺激に敏感な患者、小児、高齢者に適し、接触鍼や小児鍼に通じる考え方をもちます。
単刺術は、目的の深さまで刺入し、そのまま直ちに抜鍼する手技です。最も基本的な手技であり、繰り返しの刺激を与えるものではありません。
回旋術は、刺入した鍼を一方向に回旋させる手技です。組織が鍼にからまることで刺激が強まりますが、回しすぎると抜鍼困難(渋鍼)を招くため注意が必要です。なお、左右に交互に回旋させるのは旋撚術です。
屋漏術は、目的の深さを3段階(浅、中、深)に分け、各段階で雀啄などの手技を行いながら段階的に刺入し、抜鍼も3段階に分けて行う手技です。「屋漏」とは雨だれが少しずつ落ちる様子を表します。段階を追って進める点で刺激量を調節できますが、体表を繰り返し刺激するものではありません。
その他の主な手技も整理します。雀啄術(鍼を上下に動かす)、間歇術(一部引き上げて留め、また刺入する)、随鍼術(呼吸に合わせて刺入する)、置鍼術(一定時間留める)、振せん術(鍼柄を細かく振動させる)、内調術(鍼を保持し呼吸を調えて内臓機能を調整する)、**乱鍼術(複数の手技を組み合わせる)**です。
鍼管を用いる手技もまとめます。示指打法(刺入した鍼に鍼管をかぶせて示指で叩く)、副刺激術(刺入した鍼の周囲の皮膚を鍼管などで叩く)、**管散術(刺入せず鍼管だけを用いる)**です。
これらの手技は、名称と操作内容をセットで覚えることが確実な対策になります。とくに、刺入を伴うものと伴わないもの、呼吸を用いるもの、鍼管を用いるものというグループに分けて整理すると、混同を防げます。
選択肢の確認
1.単刺術
誤り。刺入して直ちに抜鍼する基本手技です。
2.回旋術
誤り。刺入した鍼を一方向に回旋させる手技です。
3.屋漏術
誤り。3段階に分けて刺入と抜鍼を行う手技です。
4.細指術
正しい。刺入せず鍼尖を体表に繰り返し接触させる手技です。
覚えるポイント
- 細指術=刺入せず体表を繰り返し刺激。敏感な患者や小児に適する。
- 単刺術=刺してすぐ抜く、回旋術=一方向に回す、屋漏術=3段階の刺入と抜鍼。
- 鍼管を用いる=示指打法、副刺激術、管散術。呼吸を用いる=随鍼術、内調術。