17PM153第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

灸術の種類で誤っている組合せはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

灸術の分類を問う問題です。温筒灸が隔物灸に含まれるかが決め手になります。

解説

灸術は、灸痕を残すかどうかにより有痕灸無痕灸に大別され、さらに方法により細分されます。

各選択肢を検討します。

透熱灸と糸状灸の組合せは正しいものです。透熱灸は、艾炷を皮膚に直接置いて燃やし切る有痕灸であり、艾炷の大きさによって呼び名が変わります。**糸状灸(絲状灸)**は、糸のように細くひねった極めて小さな艾炷を用いるもので、透熱灸の一種です。ほかに、半米粒大、米粒大といった大きさが用いられます。艾炷が小さいほど刺激は弱くなります。

隔物灸と温筒灸の組合せは誤りであり、正答は2です。隔物灸は、皮膚と艾炷の間に物を挟んで施灸する方法で、塩灸(隔塩灸)、味噌灸、ニンニク灸(隔蒜灸)、ショウガ灸(隔姜灸)、枇杷葉灸などが該当します。挟んだ物が熱を和らげ、またその物自体の薬効も期待されます。一方、温筒灸は、艾を筒状の台座に入れ、皮膚から少し離して温熱を与える方法であり、**温灸(棒灸、温筒灸、箱灸)**に分類されます。すなわち、間に物を挟むのではなく、距離をとって温める方法であり、隔物灸ではありません。両者はともに無痕灸ではありますが、分類が異なります。

知熱灸と八分灸の組合せは正しいものです。知熱灸は、やや大きめの艾炷を用い、患者が熱さを感じた時点で艾を取り除く無痕灸です。八分灸は、艾炷が8分ほど燃えたところで消す方法であり、知熱灸の一種にあたります。同様に、**五分灸(半分ほどで消す)**という呼び方もあります。

艾を使用しない灸法と紅灸の組合せも正しいものです。紅灸は、紅色の顔料(紅花などに由来する色素)を皮膚に塗るもので、艾を用いません。同様に艾を用いない灸法として、漆灸(ウルシによるかぶれを利用する)水灸(薬液を塗る)電気温灸器があります。

灸法全体を整理します。有痕灸=透熱灸、焦灼灸、打膿灸無痕灸=知熱灸、隔物灸、温灸(棒灸、温筒灸、箱灸)、灸頭鍼、押灸です。

選択肢の確認

1.透熱灸       ───  糸状灸
正しい組合せ。糸状灸は艾炷が極めて小さい透熱灸の一種です。

2.隔物灸       ───  温筒灸
誤っている組合せであり、これが正答。温筒灸は温灸に分類されます。

3.知熱灸       ───  八分灸
正しい組合せ。八分灸は艾炷が8分燃えたところで消す知熱灸の一種です。

4.艾を使用しない灸法 ─── 紅灸
正しい組合せ。紅灸は顔料を塗る方法で艾を用いません。

覚えるポイント

  • 隔物灸=間に物を挟む(塩、味噌、ニンニク、ショウガ、枇杷葉)温灸=距離をとって温める(棒灸、温筒灸、箱灸)
  • 有痕灸=透熱灸、焦灼灸、打膿灸無痕灸=知熱灸、隔物灸、温灸、灸頭鍼、押灸
  • 艾を使わない灸法=漆灸、紅灸、水灸、電気温灸器
17PM15217PM154
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