17PM159第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

ホメオスタシスについて適切な記述はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

ホメオスタシスの基本を問う問題です。誰が提唱し、どう調節されるかを確認します。

解説

**ホメオスタシス(恒常性)**は、外部環境が変化しても、内部環境(体液の性状)を一定に保つ働きです。

各選択肢を検討します。

交感神経は関与しないという記述は誤りです。ホメオスタシスを維持するのは、自律神経系(交感神経と副交感神経)、内分泌系、免疫系の3つが協調して働く仕組みです。交感神経は、心拍数と血圧の調節、体温調節(皮膚血管の収縮、発汗、立毛)、血糖の調節などに深く関与しており、ホメオスタシスの中心的な担い手の一つです。

レイリーが提唱したという記述も誤りです。ホメオスタシスは、キャノンが提唱した概念です。その基礎には、ベルナールが唱えた「内部環境の固定性」という考え方があり、これをキャノンが発展させてホメオスタシスと名づけました。レイリーは、非特異的な刺激が自律神経系を介して全身に共通の反応を起こすというレイリー現象を提唱した人物であり、別の概念です。

ネガティブフィードバックにより調節されるという記述は正しく、正答は3です。**負のフィードバック(ネガティブフィードバック)**とは、ある値が基準から外れたとき、それを打ち消して基準に戻す方向に働く仕組みです。たとえば、体温が上がれば発汗と皮膚血管拡張により下げ、下がればふるえと血管収縮により上げる血糖が上がればインスリンが下げ、下がればグルカゴンが上げる血圧が上がれば圧受容器反射により下げるといった具合です。ホメオスタシスの維持は、ほぼすべてこの負のフィードバックによって成り立っています。

なお、**正のフィードバック(ポジティブフィードバック)**は、変化をさらに増幅する仕組みで、分娩時の子宮収縮とオキシトシン分泌血液凝固排卵前のエストロゲンと黄体形成ホルモンの関係といった限られた場面でみられます。

緊急反応時にはアドレナリン分泌が抑制されるという記述も誤りです。キャノンの緊急反応(闘争か逃走か反応)では、交感神経-副腎髄質系が一斉に活性化し、副腎髄質からアドレナリンが大量に分泌されます。抑制されるのではなく促進されます。その結果、心拍数増加、血圧上昇、気管支拡張、瞳孔散大、血糖上昇、骨格筋への血流増加が起こります。

選択肢の確認

1.交感神経は関与しない。
誤り。自律神経系、内分泌系、免疫系が協調し、交感神経も深く関与します。

2.レイリーが提唱した。
誤り。キャノンが提唱しました。レイリーはレイリー現象の提唱者です。

3.ネガティブフィードバックにより調節される。
正しい。基準から外れた値を打ち消して戻す仕組みが基本です。

4.緊急反応時にはアドレナリン分泌が抑制される。
誤り。緊急反応ではアドレナリンの分泌が促進されます。

覚えるポイント

  • ホメオスタシス=キャノンが提唱。基礎はベルナールの内部環境の固定性
  • 担い手=自律神経系、内分泌系、免疫系。調節は負のフィードバックが基本。
  • 正のフィードバック=分娩時の子宮収縮、血液凝固、排卵前のホルモン。緊急反応ではアドレナリンが増加。
17PM15817PM160
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