17PM81第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

感染症の特徴的な所見を問う問題です。イチゴ舌とコプリック斑を取り違えていないかが決め手になります。

解説

各選択肢を検討します。

猩紅熱とコプリック斑の組合せは誤りであり、これが正答です。猩紅熱は、A群ベータ溶血性連鎖球菌が産生する発赤毒素による疾患です。発熱と咽頭炎(扁桃炎)に続いて、全身に日焼け様の細かい紅斑が広がり、口の周りだけが白く抜ける(口囲蒼白)という特徴的な所見を示します。舌は、初期には白い苔に覆われ、その後苔がはがれて赤くぶつぶつしたイチゴ舌となります。回復期には手足の皮がむける落屑がみられます。合併症として、急性糸球体腎炎とリウマチ熱があり、そのため確実な抗菌薬治療が必要です。コプリック斑麻疹の所見であり、猩紅熱ではありません。

帯状疱疹と痂皮の組合せは正しいものです。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節に潜伏し、免疫力の低下により再活性化して生じます。神経の走行(デルマトーム)に沿って片側性に、紅斑から水疱が出現し、やがて痂皮(かさぶた)を形成して治癒します。強い神経痛を伴い、治癒後も帯状疱疹後神経痛が残ることがあります。

猩紅熱と精巣腫脹については、上述のとおり猩紅熱の症状ではありません。精巣炎は**流行性耳下腺炎(ムンプス)**の合併症であり、思春期以降の男性で耳下腺炎に続いて起こります。

流行性耳下腺炎とコプリック斑の組合せも誤りです。流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスによる飛沫感染と接触感染の疾患で、両側または片側の耳下腺の腫脹と疼痛が主症状です。合併症として、無菌性髄膜炎、精巣炎、卵巣炎、膵炎、難聴があります。

破傷風と牙関緊急の組合せは正しいものです。破傷風は、土壌中の破傷風菌が創部から侵入し、産生される破傷風毒素が神経に作用して強直性けいれんを起こす疾患です。初期症状として開口障害(牙関緊急、口が開きにくくなる)が現れ、進行すると痙笑(顔面のひきつり)、後弓反張(体が弓なりに反る)、呼吸筋のけいれんに至ります。ワクチン(四種混合)による予防が行われます。

細菌性赤痢と膿粘血便の組合せも正しいものです。細菌性赤痢は三類感染症で、発熱、腹痛、しぶり腹(テネスムス)、そして膿と粘液と血液が混じった便が特徴です。

ジフテリアと咽頭・喉頭偽膜の組合せも正しいものです。ジフテリアは二類感染症で、咽頭や喉頭に灰白色の偽膜を形成し、無理に剥がすと出血します。毒素により心筋炎と神経麻痺を合併することがあります。

選択肢の確認

1.猩紅熱   ───  コプリック斑
誤っている組合せであり、これが正答。猩紅熱の特徴はイチゴ舌と口囲蒼白、落屑です。

2.破傷風   ───  牙関緊急
正しい組合せ。水疱が痂皮となって治癒します。

3.細菌性赤痢 ─── 膿粘血便
正しい組合せ。開口障害は破傷風の初期症状です。

4.ジフテリア ─── 咽頭・喉頭偽膜
正しい組合せ。咽頭と喉頭に灰白色の偽膜を形成します。

覚えるポイント

  • 猩紅熱=イチゴ舌、口囲蒼白、落屑。合併症は急性糸球体腎炎とリウマチ熱
  • コプリック斑=麻疹(頬粘膜)精巣炎=ムンプス
  • 破傷風=牙関緊急、痙笑、後弓反張ジフテリア=偽膜、心筋炎と神経麻痺
17AM8017PM82
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