17PM84|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
徒手筋力テストで筋の収縮はみられるが、関節運動は起こらないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
徒手筋力テスト(MMT)の段階を問う問題です。関節が動くかどうかが2と1の境目です。
解説
徒手筋力テスト(MMT)は、筋力を0から5の6段階で評価する方法です。各段階を確認します。
**MMT 5(Normal、正常)**は、強い抵抗を加えても、重力に抗して全可動域を動かせる段階です。
**MMT 4(Good、優)**は、中等度の抵抗を加えて、重力に抗して全可動域を動かせる段階です。
**MMT 3(Fair、良)**は、抵抗を加えなければ、重力に抗して全可動域を動かせる段階です。すなわち、自分の手足の重さに逆らって動かせるということで、実用性の一つの目安となります。
**MMT 2(Poor、可)**は、重力の影響を除いた肢位であれば、全可動域を動かせる段階です。たとえば、下肢を持ち上げることはできないが、横向きに寝て支えれば動かせる、という状態です。
**MMT 1(Trace、不可)**は、筋の収縮は触知または視認できるが、関節運動は起こらない段階です。設問の記述はこれに一致し、正答は1です。筋腹に触れるとぴくりと動くのがわかるものの、関節は動きません。
**MMT 0(Zero、ゼロ)**は、筋の収縮がまったく認められない段階です。
臨床での意味づけとしては、3が「重力に抗せるか」という重要な境目、1と2の違いが「関節が動くか」という境目となります。この2つの境目を押さえておけば、各段階を正確に判別できます。
なお、評価にあたっては、代償運動(他の筋を使ってごまかす動き)を防ぐこと、左右を比較すること、関節可動域制限や疼痛の影響を考慮することが重要です。可動域に制限がある場合は、その範囲内での評価となります。
末梢神経麻痺や脊髄損傷、脳血管障害後の評価に用いられ、経過を数値で追えるため、施術の効果判定にも活用できます。
選択肢の確認
1.MMT 1
正しい。筋収縮は認められるが関節運動は起こらない段階です。
2.MMT 2
誤り。重力の影響を除けば全可動域を動かせる段階です。
3.MMT 3
誤り。抵抗を加えなければ重力に抗して全可動域を動かせる段階です。
4.MMT 4
誤り。中等度の抵抗に抗して動かせる段階です。
覚えるポイント
- MMT=0(収縮なし)、1(収縮のみ)、2(重力を除けば可動)、3(重力に抗して可動)、4(中等度の抵抗)、5(強い抵抗)。
- 境目=1と2は関節が動くか、2と3は重力に抗せるか。
- 評価では代償運動を防ぎ、左右を比較し、可動域制限と疼痛を考慮する。