17PM92|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
陰陽の分類について正しい組合せはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
陰陽の分類を問う問題です。気血、営衛、津液、体表と体幹の陰陽配当を整理します。
解説
陰陽は、対立する二つの性質によって事物を分類する考え方です。一般に、動的、上昇、外向き、温熱、明るい、機能的なものが陽、静的、下降、内向き、寒冷、暗い、物質的なものが陰とされます。
各選択肢を検討します。
血と陽の組合せは誤りです。気と血の対比では、気は動的で機能的なものであるため陽、血は静的で物質的、身体を潤し養うものであるため陰とされます。したがって血は陰です。
営と陰の組合せは正しく、正答は2です。営気と衛気の対比では、営気は脈中をめぐり、血とともに全身を栄養するため陰、衛気は脈外をめぐり、体表を防御し臓腑を温め、腠理の開閉を調節するため陽とされます。営気は水穀の精微のうち穏やかな性質(精専)のもの、衛気は慓悍(すばやく激しい)な性質のものから生じるという違いもあわせて覚えます。
津と陰の組合せは誤りです。津液は、津と液に分けられます。津は、さらさらして流動性が高く、体表、皮膚、肌肉、孔竅を潤し、汗や尿となるもので、陽に属します。液は、粘稠で流動性が低く、関節、臓腑、脳髄、骨髄を潤すもので、陰に属します。したがって「津は陰」は誤りで、津は陽、液は陰です。
腹と陽の組合せも誤りです。身体の部位の陰陽では、背は陽、腹は陰、上半身は陽、下半身は陰、体表は陽、体内は陰、四肢の外側(伸側)は陽、内側(屈側)は陰とされます。背が陽であるのは、背部を陽経(督脈と膀胱経など)が走ることとも対応します。したがって腹は陰です。
そのほかの主な陰陽配当も整理します。臓は陰、腑は陽、内側を走る経脈は陰経、外側を走る経脈は陽経、昼は陽、夜は陰、男は陽、女は陰、熱証は陽、寒証は陰、実証は陽、虚証は陰です。
選択肢の確認
1.血 ─── 陽
誤り。血は物質的であり陰に属します。
2.営 ─── 陰
正しい。営気は脈中をめぐり栄養する陰です。
3.津 ─── 陰
誤り。津はさらさらして体表を潤す陽、液は粘稠で関節などを潤す陰です。
4.腹 ─── 陽
誤り。背が陽、腹が陰です。
覚えるポイント
- 気は陽、血は陰。衛気は陽(脈外、防御と温煦)、営気は陰(脈中、栄養)。
- 津は陽(さらさら、体表を潤す)、液は陰(粘稠、関節と脳髄を潤す)。
- 背は陽、腹は陰。上半身は陽、下半身は陰。臓は陰、腑は陽。