17PM94|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
五行色体に基づく肝の症状で誤っている記述はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
五行色体表における肝の配当を問う問題です。五声のうち肝に対応するものは何かが決め手になります。
解説
肝は五行の木に属します。五行色体表における木(肝)の配当を確認します。
五色は青です。したがって「顔色が青い」は肝の症状として正しい記述です。肝の病では顔色が青みがかることがあります。
五液は涙です。したがって「涙がよく出る」も正しい記述です。肝は目に開竅するため、目と涙は肝の状態を反映します。
五声は**呼(さけぶ)です。肝の病では、怒りっぽくなり、大きな声で叫ぶような発声がみられるとされます。「うなり声(呻)」は腎(水)**に配当される五声であり、肝ではありません。したがって誤っている記述であり、正答は3です。五声を五行順に並べると、**呼(木・肝)、笑(火・心)、歌(土・脾)、哭(金・肺)、呻(水・腎)**となります。
五華(五主)は爪です。したがって「爪が変形する」も正しい記述です。「肝は筋を主り、その華は爪にある」とされ、肝血が不足すると爪がもろくなり、変形したり、割れやすくなったりします。
肝に関する主な配当をまとめます。五行は木、五色は青、五味は酸、五季は春、五方は東、五官(五根)は目、五主(五体)は筋、五華は爪、五液は涙、五志は怒、五声は呼、五変動は握、五労は久行、五神は魂、五臭は臊、五脈は弦です。
肝の生理作用は、**疏泄を主る(気機と情志の調節、胆汁の分泌排泄、脾胃の運化を助ける)と血を蔵す(蔵血)**であり、筋を主り、目に開竅するとされます。したがって、肝の失調では、イライラや抑うつ、胸脇部の張り、ため息、月経の異常、目の乾燥やかすみ、こむら返り、手足のふるえ、爪のもろさといった症状が現れます。
選択肢の確認
1.顔色が青い。
正しい記述。肝の五色は青です。
2.涙がよく出る。
正しい記述。肝の五液は涙で、目に開竅します。
3.うなり声が出る。
誤っている記述であり、これが正答。呻(うなり声)は腎の五声です。
4.爪が変形する。
正しい記述。肝は筋を主り、その華は爪にあります。
覚えるポイント
- 肝(木)=青、酸、春、目、筋、爪、涙、怒、呼、握、久行、魂、弦。
- 五声=呼(肝)、笑(心)、歌(脾)、哭(肺)、呻(腎)。
- 肝の生理=疏泄を主り、血を蔵し、筋を主り、目に開竅する。