17PM97第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午後(科目未分類)

病邪と損傷する対象との組合せで正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

病邪が何を損傷するかを問う問題です。火邪と気の関係が決め手になります。

解説

各選択肢を検討します。

燥邪と血の組合せは誤りです。燥邪乾燥を特徴とする邪であり、津液を損傷します。その結果、口や鼻、咽の乾燥、皮膚の乾燥と亀裂、乾いた咳、便秘、尿量の減少が生じます。とくに肺は乾燥を嫌う臓(肺は潤を好み燥を悪む)であるため、燥邪は肺を損ないやすいという特徴があります。秋に多い邪です。

火邪と気の組合せは正しく、正答は2です。火(熱)邪は、炎上性をもち、身体の上部に症状を現し、気と津液の両方を消耗します。とくに、「壮火は気を食む(壮火食気)」という言葉で表されるように、亢盛した火は正気(気)を激しく消耗するとされます。その結果、高熱、口渇、多汗、そして倦怠感と息切れといった気の消耗の症状が同時に現れます。あわせて火邪は、動血(血を動かして出血させる)生風(熱極まって風を生じ、けいれんや意識障害を起こす)腫瘍(化膿性の腫れ)を生じるという性質ももちます。

湿邪と津液の組合せは誤りです。湿邪陰邪であり、陽気を損傷します。とくに脾を損ないやすい(湿は脾を困らせる)とされ、脾の運化が妨げられて、身体の重だるさ、頭重、食欲不振、軟便、むくみが生じます。津液を損傷するのではなく、むしろ津液の代謝が滞って湿が生じるという関係にあります。

風邪と営気の組合せも誤りです。風邪開泄性をもち、腠理(汗孔)を開いて汗を出させるため、衛気を損傷します。衛気は体表を防御し腠理の開閉を調節する気であり、これが損なわれることで悪風、自汗、風邪をひきやすいという状態になります。営気は脈中をめぐって全身を栄養する気であり、風邪が直接損傷する対象ではありません。

まとめると、燥邪は津液、火邪は気と津液、湿邪は陽気、寒邪は陽気、風邪は衛気を損傷する、と整理できます。

選択肢の確認

1.燥邪 ─── 血
誤り。燥邪は津液を損傷し、とくに肺を損ないます。

2.火邪 ─── 気
正しい。壮火食気といわれ、火邪は気を消耗します。

3.湿邪 ─── 津液
誤り。湿邪は陽気を損傷し、とくに脾を損ないます。

4.風邪 ─── 営気
誤り。風邪は腠理を開いて衛気を損傷します。

覚えるポイント

  • 火(熱)邪=気と津液を消耗(壮火食気)、炎上性、動血、生風。
  • 燥邪=津液を損傷、肺を損なう湿邪=陽気を損傷、脾を損なう
  • 風邪=開泄性で衛気を損傷(悪風、自汗)。寒邪=陽気を損傷
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