17PM98|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
熱証にみられないのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
熱証の症状を問う問題です。尿の状態が熱証でどうなるかが決め手になります。
解説
熱証は、熱邪の侵入や陽の亢進、陰の不足により生じる病証で、次のような症状を示します。
全身症状として、発熱、暑がる、冷たいものを好む、顔面紅潮、目の充血、いらいら、不眠がみられます。
口渇が生じ、冷たい水を多量に飲みたがります。熱により津液が消耗されるためです。したがって「口渇」は熱証にみられる症状です。
排泄では、小便短赤(尿の量が少なく色が濃い)、便秘(大便が乾燥して硬い)がみられます。熱が津液を消耗するため、尿も便も水分が少なくなるのです。したがって「小便自利」、すなわち排尿が正常に通じている状態は、熱証にはみられません。正答は3です。なお、小便清長(尿の色が薄く量が多い)は寒証の所見です。
舌と脈は、舌質紅、舌苔黄、脈数となります。
呼吸と声については、鼾声(いびきのような粗く高い呼吸音)、声が高く力強い、痰が黄色く粘るといった所見がみられます。鼾声は、熱により痰が粘稠となって気道をふさぐことで生じるとされ、実熱の所見に含まれます。したがって「鼾声」は熱証にみられる症状です。
月経については、月経先期(月経周期が早まる、21日以内の周期)がみられます。これは血熱により血の運行が速まることによります。あわせて、経血の量が多く、色は鮮紅または深紅で粘稠となります。逆に、月経後期(周期が遅れる)は血虚や寒凝、気滞でみられます。したがって「月経先期」は熱証にみられる症状です。
熱証と寒証の対比をまとめます。熱証は、発熱、暑がる、顔面紅潮、口渇で冷飲を好む、小便短赤、便秘、舌紅苔黄、脈数。寒証は、悪寒、寒がる、顔面蒼白、口渇がないか温飲を好む、小便清長、軟便や下痢、舌淡苔白、脈遅です。
選択肢の確認
1.鼾声
みられる。熱により痰が粘稠となって生じる実熱の所見です。
2.月経先期
みられる。血熱により月経周期が早まります。
3.小便自利
みられず、これが正答。熱証では小便短赤となります。
4.口渇
みられる。熱により津液が消耗されて生じます。
覚えるポイント
- 熱証=発熱、顔面紅潮、口渇(冷飲を好む)、小便短赤、便秘、舌紅苔黄、脈数。
- 寒証=悪寒、顔面蒼白、口渇なし(温飲を好む)、小便清長、下痢、舌淡苔白、脈遅。
- 月経先期=血熱、月経後期=血虚や寒凝、気滞。