19AM10|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第19回午前(科目未分類)
食道がんの危険因子はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
食道がんの危険因子を問う問題です。食道の粘膜を直接刺激するものという視点で考えます。
解説
食道がんは、日本では扁平上皮癌が大部分を占め、胸部中部食道に好発します。食道の粘膜は重層扁平上皮であるため、繰り返される化学的・物理的な刺激が発がんに関与します。
主な危険因子は次のとおりです。飲酒(アルコール飲料)と喫煙が二大危険因子であり、両者が重なると危険性は相乗的に高まります。とくに、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが発がん性をもち、これを分解する酵素の働きが弱く**少量の飲酒で顔が赤くなる体質(フラッシャー)**の人では、危険性がより高いことが知られています。そのほか、熱い飲食物、野菜と果物の摂取不足も危険因子とされます。したがって正答は1です。
これに対し、緑黄色野菜と果実は、ビタミンやカロテノイド、食物繊維を含み、食道がんをはじめとする多くのがんに対して予防的に働くと考えられています。大豆製品も、食道がんの危険因子とはされていません。
主な症状は、嚥下時のしみる感じ、つかえ感、嚥下困難、体重減少、嗄声(反回神経への浸潤)、胸背部痛です。進行が速く、リンパ節転移をきたしやすいため、早期発見が重要です。
なお、欧米では逆流性食道炎からバレット食道を経て発生する腺癌が増加しており、日本の扁平上皮癌中心の状況とは危険因子が異なる点もあわせて理解しておきます。
選択肢の確認
1.アルコール飲料
正しい。喫煙とともに食道がんの二大危険因子です。
2.大豆製品
誤り。危険因子とはされていません。
3.緑黄色野菜
誤り。予防的に働くと考えられています。
4.果実
誤り。予防的に働くと考えられています。
覚えるポイント
- 食道がんの危険因子=飲酒と喫煙(相乗的)、熱い飲食物、野菜・果物の不足。
- 日本では扁平上皮癌が大部分、胸部中部食道に好発。
- 症状=つかえ感、嚥下困難、体重減少、嗄声、胸背部痛。