19AM9|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
症例対照研究の利点はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
疫学の研究デザインの特徴を問う問題です。症例対照研究とコホート研究の長所と短所を対比して覚えます。
解説
**症例対照研究(ケースコントロールスタディ)**は、疾病にかかった人(症例群)と、かかっていない人(対照群)を集め、過去にさかのぼって要因への曝露状況を比較する方法です。後ろ向き研究とも呼ばれます。
利点は次のとおりです。第一に、すでに発症した人を集めるため、まれな疾病でも研究できることです。したがって正答は2です。第二に、費用と時間が少なくてすむことです。第三に、必要な対象者数が少なくてすむことです。
欠点は次のとおりです。第一に、**過去の記憶や記録に頼るため情報の正確性が低い(思い出しバイアスが生じる)**ことです。第二に、罹患率や相対危険度を直接求めることができず、オッズ比で近似するにとどまることです。第三に、対照群の選び方によって偏りが生じやすく、交絡因子の影響を受けることです。
これに対し**コホート研究(前向き研究)**は、要因をもつ群ともたない群を追跡し、疾病の発生を比較する方法です。罹患率と相対危険度を直接求められ、情報の正確性が高く、時間的な前後関係が明確という利点がありますが、多数の対象者と長い期間、多額の費用を要し、まれな疾病には向かないという欠点があります。
**介入研究(無作為化比較試験)**は、対象者を無作為に割り付けて要因を与える方法で、因果関係の証明力が最も高いとされます。
選択肢の確認
1.情報の正確性が高い。
誤り。過去の記憶や記録に頼るため、思い出しバイアスが生じます。
2.まれな疾病にも対応できる。
正しい。すでに発症した人を集めるため、まれな疾病でも研究可能です。
3.罹患率を求められる。
誤り。罹患率は求められず、オッズ比で近似します。
4.交絡因子の影響を受けない。
誤り。対照群の選び方などにより交絡の影響を受けます。
覚えるポイント
- 症例対照研究=後ろ向き。まれな疾病に強い、短期間で安価。オッズ比、思い出しバイアス。
- コホート研究=前向き。罹患率と相対危険度が求められるが、多数と長期間を要する。
- 介入研究(無作為化比較試験)=因果関係の証明力が最も高い。