19AM18|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第19回午前(科目未分類)
咀嚼筋で下顎骨を前方に移動させる働きがあるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
咀嚼筋の作用を問う問題です。開口と前方移動を担うのはどれかを確認します。
解説
咀嚼筋は咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4つで、いずれも**下顎神経(三叉神経第3枝)**の支配を受けます。それぞれの起始、停止、作用を整理します。
外側翼突筋は、蝶形骨大翼の下面と翼状突起外側板から起こり、下顎頭(下顎骨の関節突起)と関節円板に停止します。作用は、両側が働くと下顎を前方に引き出し、開口を助けること、**片側が働くと下顎を反対側へ動かす(側方運動)**ことです。設問の「下顎骨を前方に移動させる」に該当し、正答は1です。停止部が下顎頭と関節円板にあることが、この作用の解剖学的な根拠になります。
内側翼突筋は、翼突窩から起こり、下顎枝内面の翼突筋粗面に停止します。作用は**下顎の挙上(閉口)**で、咬筋とともに強い咬合力を生みます。
咬筋は、頬骨弓から起こり、下顎枝外面の咬筋粗面に停止します。作用は**下顎の挙上(閉口)**で、咀嚼筋の中で最も強力です。歯を食いしばると体表から容易に触れられます。
側頭筋は、側頭窩から起こり、頬骨弓の内側を通って下顎骨の筋突起に停止します。作用は下顎の挙上に加え、後方の線維は下顎を後方へ引くことです。
このように、閉口は咬筋、側頭筋、内側翼突筋、開口と前方移動は外側翼突筋(および顎二腹筋などの舌骨上筋群)が担う、と整理できます。
選択肢の確認
1.外側翼突筋
正しい。下顎頭と関節円板に停止し、下顎を前方に引き出します。
2.内側翼突筋
誤り。下顎の挙上(閉口)が主作用です。
3.咬筋
誤り。下顎の挙上を行う最も強力な咀嚼筋です。
4.側頭筋
誤り。下顎の挙上と後方への引き込みを行います。
覚えるポイント
- 咀嚼筋4つはすべて下顎神経支配。
- 閉口=咬筋、側頭筋、内側翼突筋。開口と前方移動=外側翼突筋。
- 外側翼突筋は下顎頭と関節円板に停止する点が作用の根拠。