19AM20|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
下肢の筋について正しい記述はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
下肢の筋の腱がどこを通るかを問う問題です。それぞれの通過部位を正確に覚えているかが試されます。
解説
各選択肢を検討します。
梨状筋は、仙骨の前面から起こり、大坐骨孔を通って大腿骨の大転子尖端に停止します。梨状筋によって大坐骨孔は梨状筋上孔と梨状筋下孔に分けられ、上孔を上殿神経と上殿動静脈が、下孔を下殿神経、坐骨神経、陰部神経、後大腿皮神経などが通ります。小坐骨切痕(小坐骨孔)を通るのは内閉鎖筋の腱であり、また陰部神経と内陰部動静脈がここを通って会陰に向かいます。したがって記述は誤りです。
半腱様筋は、坐骨結節から起こり、膝窩の内側を通って脛骨粗面の内側(鵞足)に停止します。ハムストリングの一つで、大腿二頭筋が膝窩の外側を通るのに対し、半腱様筋と半膜様筋は内側を通ります。記述は正しく、正答は2です。なお鵞足は、縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの腱が脛骨内側に集まってつくる構造です。
短腓骨筋は、腓骨の外側面から起こり、外果の後ろを通って第5中足骨粗面に停止します。長腓骨筋とともに外果の後方を通り、足の外反と底屈に働きます。内果の後ろを通るのは、後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋の腱です。したがって記述は誤りです。
下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)の腱はアキレス腱(踵骨腱)となり、踵骨隆起に停止します。足根管を通るのは、内果の後方で屈筋支帯の下を通る後脛骨筋腱、長趾屈筋腱、長母趾屈筋腱と、後脛骨動静脈、脛骨神経です。したがって記述は誤りです。足根管でこれらが絞扼されると足根管症候群を生じ、足底の痛みやしびれをきたします。
選択肢の確認
1.梨状筋の腱は小坐骨切痕を通る。
誤り。大坐骨孔を通ります。小坐骨孔を通るのは内閉鎖筋腱です。
2.半腱様筋の腱は膝窩の内側を通る。
正しい。鵞足を構成して脛骨内側に停止します。
3.短腓骨筋の腱は内果の後ろを通る。
誤り。外果の後ろを通ります。
4.下腿三頭筋の腱は足根管を通る。
誤り。アキレス腱として踵骨隆起に停止します。
覚えるポイント
- 梨状筋=大坐骨孔(上孔と下孔に分ける)。内閉鎖筋腱=小坐骨孔。
- 鵞足=縫工筋、薄筋、半腱様筋。膝窩の内側は半腱様筋と半膜様筋、外側は大腿二頭筋。
- 足根管=後脛骨筋腱、長趾屈筋腱、長母趾屈筋腱、後脛骨動静脈、脛骨神経。