19AM23|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
心臓について正しい記述はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
心臓の位置、弁の名称、静脈の還流先、刺激伝導系の起点を問う問題です。4つの基本事項を一つずつ確認します。
解説
各選択肢を検討します。
心尖は、心臓の左下方に向かう先端で、第5肋間、左鎖骨中線のやや内側に位置します。ここで心尖拍動が触知され、聴診では僧帽弁の音が最もよく聞こえます。第2肋間ではありません。なお、第2肋間胸骨右縁は大動脈弁の、第2肋間胸骨左縁は肺動脈弁の聴診部位です。
右房室弁は三尖弁と呼ばれ、3枚の弁尖からなります。僧帽弁(二尖弁)は左房室弁です。「右が三尖、左が僧帽(二尖)」と対で覚えます。
**心臓自身を養った血液(冠状循環の静脈血)**は、冠状静脈洞に集まり、右心房に開口して注ぎます。上大静脈ではありません。冠状動脈は上行大動脈の起始部から出て、心臓の拡張期に灌流されます。
**洞房結節(洞結節)は、右心房の上大静脈の開口部付近にある特殊心筋の集まりで、心臓の歩調取り(ペースメーカー)**として自動的に興奮を発生させます。したがって記述は正しく、正答は4です。
刺激伝導系は、洞房結節→房室結節→ヒス束(房室束)→左脚と右脚→プルキンエ線維という順に興奮を伝えます。洞房結節の固有頻度はおよそ毎分60から80回で最も速いため、通常はここが心拍リズムを支配します(洞調律)。洞房結節が働かなくなると、より下位の部位が代わって興奮を起こしますが、頻度は低くなります。
選択肢の確認
1.心尖は第2肋間の高さに位置する。
誤り。第5肋間、左鎖骨中線のやや内側にあります。
2.右房室弁は僧帽弁という。
誤り。右房室弁は三尖弁、左房室弁が僧帽弁です。
3.心臓の静脈血は上大静脈に注ぐ。
誤り。冠状静脈洞を経て右心房に注ぎます。
4.洞房結節は上大静脈の開口部に位置する。
正しい。右心房のこの部位にあり、歩調取りとして働きます。
覚えるポイント
- 心尖=第5肋間、左鎖骨中線のやや内側。心尖拍動を触知。
- 右房室弁=三尖弁、左房室弁=僧帽弁(二尖弁)。
- 刺激伝導系=洞房結節→房室結節→ヒス束→左脚と右脚→プルキンエ線維。洞房結節は右心房の上大静脈開口部付近。