19AM24|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
静脈とそれが直接注ぐ静脈との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
静脈がどこに注ぐかを問う問題です。門脈系と大静脈系を区別することが要点です。
解説
各選択肢を検討します。
奇静脈は、右側の後胸壁を上行し、上大静脈に注ぎます。腕頭静脈ではありません。奇静脈系(奇静脈、半奇静脈、副半奇静脈)は、上大静脈と下大静脈をつなぐ側副路としても重要で、下大静脈が閉塞した際の迂回路になります。
**精巣静脈(卵巣静脈)**は左右で還流先が異なります。右は下大静脈に直接注ぎ、左は左腎静脈に注いだうえで下大静脈に至ります。内腸骨静脈ではありません。左側は経路が長く、途中で左腎静脈に鋭角に入るため還流が滞りやすく、精索静脈瘤が左に多い理由とされます。
内頸静脈は、頭部と頸部の血液を集め、鎖骨下静脈と合流して腕頭静脈をつくります。左右の腕頭静脈が合して上大静脈となります。したがって内頸静脈が直接注ぐのは腕頭静脈であり、上大静脈ではありません。なお、内頸静脈と鎖骨下静脈の合流部(静脈角)には、左に胸管、右に右リンパ本幹が注ぎます。
上腸間膜静脈は、小腸と右側結腸の血液を集め、脾静脈と合流して門脈を形成します。記述は正しく、正答は4です。門脈は、消化管、脾臓、膵臓、胆嚢からの静脈血を集めて肝臓に運ぶ機能血管で、栄養に富む血液を肝臓に届けます。肝臓で処理された血液は肝静脈から下大静脈へ流れます。
門脈圧亢進が生じると、食道静脈瘤、腹壁皮下静脈の怒張(メデューサの頭)、痔核といった側副血行路が発達します。
選択肢の確認
1.奇静脈-腕頭静脈
誤り。奇静脈は上大静脈に注ぎます。
2.精巣静脈-内腸骨静脈
誤り。右は下大静脈、左は左腎静脈に注ぎます。
3.内頸静脈-上大静脈
誤り。鎖骨下静脈と合して腕頭静脈となります。
4.上腸間膜静脈-門脈
正しい。脾静脈と合流して門脈を形成します。
覚えるポイント
- 門脈=上腸間膜静脈+脾静脈(下腸間膜静脈は脾静脈に合流)。消化管の血液を肝臓へ。
- 精巣・卵巣静脈は右が下大静脈、左が左腎静脈。左に精索静脈瘤が多い。
- 内頸静脈+鎖骨下静脈=腕頭静脈。静脈角に**胸管(左)と右リンパ本幹(右)**が注ぐ。