19AM25|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
リンパ系について正しい記述はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
リンパ性器官の位置と働きを問う問題です。扁桃、胸腺、脾臓、パイエル板をそれぞれ確認します。
解説
各選択肢を検討します。
**ワルダイエルの咽頭輪(咽頭リンパ輪)**は、咽頭の入口を輪状に取り囲むリンパ組織の集まりで、咽頭扁桃(アデノイド)、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃の4種類で構成されます。経口・経鼻的に侵入する病原体に対する最初の防御にあたります。したがって「舌扁桃はワルダイエルの咽頭輪を構成する」は正しく、正答は1です。
胸腺は、胸骨の後方(前縦隔)にある一次リンパ性器官で、骨髄で生じた前駆細胞からTリンパ球を成熟させる場です。ここで自己を攻撃する細胞が除かれます(正の選択と負の選択)。Bリンパ球は骨髄で成熟します。したがって記述は誤りです。胸腺は思春期に最大となり、その後は脂肪組織に置き換わって退縮します。
脾臓は、左季肋部にある最大のリンパ性器官で、腹膜内器官です。腹膜後器官ではありません。赤脾髄で古くなった赤血球を破壊し(血液の濾過)、白脾髄でリンパ球が免疫応答を行います。また血液の貯蔵も行います。腹膜後器官の代表は、腎臓、副腎、尿管、膵臓(尾部を除く)、十二指腸の大部分、腹部大動脈、下大静脈です。
集合リンパ小節(パイエル板)は、回腸で最もよく発達します。空腸ではありません。腸管に侵入する病原体に対応する腸管関連リンパ組織の代表であり、腸チフスではここに潰瘍が生じます。
選択肢の確認
1.舌扁桃はワルダイエルの咽頭輪を構成する。
正しい。咽頭扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃とともに構成します。
2.胸腺はBリンパ球を産生する。
誤り。Tリンパ球を成熟させる場です。Bリンパ球は骨髄で成熟します。
3.脾臓は腹膜後器官の1つである。
誤り。腹膜内器官です。
4.集合リンパ小節は空腸で発達する。
誤り。回腸で発達します。
覚えるポイント
- ワルダイエルの咽頭輪=咽頭扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃。
- 一次リンパ性器官=骨髄(B細胞)と胸腺(T細胞)。二次=リンパ節、脾臓、扁桃、パイエル板。
- 脾臓は腹膜内器官。パイエル板は回腸に発達。