19AM26|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
中枢神経の部位と機能との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
中枢神経の部位と機能を対応させる問題です。視床と視床下部の違いに注意します。
解説
各選択肢を検討します。
視床は間脳の大部分を占め、嗅覚を除くすべての感覚の中継核として働きます。体性感覚、視覚、聴覚の情報が視床を経由して大脳皮質に送られます。内分泌機能の調節を行うのは視床下部です。視床下部は下垂体を介してホルモン分泌を統括し、放出ホルモンと抑制ホルモンを分泌します。したがって記述は誤りです。
中脳には、上丘(視覚性の反射)、下丘(聴覚性の反射)、赤核、黒質、動眼神経核と滑車神経核があり、姿勢の調節や対光反射に関わります。体温調節の中枢は視床下部にあります。したがって記述は誤りです。
小脳は、平衡機能の調節、姿勢の保持、随意運動の協調(円滑化)、筋緊張の調節、運動の学習を担います。障害されると、運動失調、測定障害、企図振戦、変換運動障害、構音障害(断綴性言語)、眼振が生じ、ロンベルグ試験では開眼でもふらつきます。したがって「小脳-平衡機能の調節」は正しく、正答は3です。
延髄には、呼吸中枢、心臓中枢、血管運動中枢、嚥下中枢、嘔吐中枢、咳中枢といった生命維持に不可欠な中枢があります。情動行動の中枢は大脳辺縁系(扁桃体など)と視床下部にあります。したがって記述は誤りです。
視床下部が担う機能はまとめて押さえます。体温調節、摂食と飲水(摂食中枢と満腹中枢、渇中枢)、性行動、睡眠と覚醒、自律神経の統合、内分泌の調節であり、まさに内部環境の恒常性(ホメオスタシス)の中枢です。
選択肢の確認
1.視床-内分泌機能の調節
誤り。視床は感覚の中継核で、内分泌の調節は視床下部です。
2.中脳-体温調節の中枢
誤り。体温調節の中枢は視床下部です。
3.小脳-平衡機能の調節
正しい。平衡、姿勢、運動の協調を担います。
4.延髄-情動行動の中枢
誤り。延髄は呼吸や循環の中枢で、情動は大脳辺縁系と視床下部です。
覚えるポイント
- 視床=感覚の中継(嗅覚を除く)、視床下部=体温、摂食、飲水、自律神経、内分泌の中枢。
- 小脳=平衡、姿勢、運動の協調と学習。障害で運動失調、企図振戦、眼振。
- 延髄=呼吸、心臓、血管運動、嚥下、嘔吐、咳の中枢。