19AM28|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
上肢の皮膚領域と分布する神経との組合せで正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
上肢の皮膚を支配する神経を問う問題です。運動支配と感覚支配は範囲が異なることに注意します。
解説
上肢の皮膚感覚は、次の神経が分担します。
腋窩神経は、**上腕の外側上部(三角筋の部)**の皮膚を支配します(上外側上腕皮神経)。
橈骨神経は、上腕の後面(後上腕皮神経)、前腕の後面(後前腕皮神経)、そして**手背の橈側と母指から環指橈側半の背側(基節部まで)**を支配します。したがって「上腕の後面-橈骨神経」は正しく、正答は1です。同時に「前腕の後面-正中神経」は誤りで、前腕後面も橈骨神経の支配です。
筋皮神経は、上腕二頭筋、上腕筋、烏口腕筋を支配した後、外側前腕皮神経となって前腕の外側(橈側)半の皮膚を支配します。したがって「前腕の外側半-尺骨神経」は誤りです。
尺骨神経は、手掌と手背の尺側(小指球を含む)、小指と環指尺側半の皮膚を支配します。したがって「小指球-筋皮神経」は誤りで、小指球は尺骨神経の支配です。
正中神経は、手掌の橈側、母指から環指橈側半の掌側と、その指先の背側を支配します。手根管を通るため、手根管症候群ではこの領域にしびれが生じます。ただし**母指球の皮膚は掌側枝(手根管より近位で分岐)**が支配するため、手根管症候群では母指球の感覚が保たれる点が鑑別に役立ちます。
内側上腕皮神経と内側前腕皮神経は、腕神経叢の内側神経束から直接出て、上腕と前腕の内側の皮膚を支配します。
選択肢の確認
1.上腕の後面-橈骨神経
正しい。後上腕皮神経が支配します。
2.前腕の外側半-尺骨神経
誤り。筋皮神経の枝である外側前腕皮神経が支配します。
3.前腕の後面-正中神経
誤り。橈骨神経の枝である後前腕皮神経が支配します。
4.小指球-筋皮神経
誤り。尺骨神経が支配します。
覚えるポイント
- 橈骨神経=上腕後面、前腕後面、手背の橈側。筋皮神経=前腕外側(橈側)。
- 尺骨神経=小指球、小指と環指尺側半。正中神経=手掌橈側、母指から環指橈側半。
- 腋窩神経=上腕外側上部(三角筋の部)。運動支配と感覚支配の範囲は別に覚える。