19AM34第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午前(科目未分類)

脂質について正しい記述はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

脂質の性質と代謝を問う問題です。脂肪酸とグリセリンのそれぞれの行方を区別します。

解説

各選択肢を検討します。

脂質は、水に溶けにくく有機溶媒に溶ける脂溶性(疎水性)の物質です。したがって「水溶性物質である」は誤りです。血中を運ばれる際には、アポ蛋白と結合した**リポ蛋白(カイロミクロン、VLDL、LDL、HDL)**の形をとります。

細胞膜は、リン脂質の二重層を基本骨格とし、コレステロールが膜の流動性を調節し、蛋白質が組み込まれた構造です。したがって「細胞膜を構成する材料とならない」は明確な誤りです。そのほか脂質は、エネルギー源(1グラムあたり約9キロカロリー)内臓の保護と保温脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収ステロイドホルモンと胆汁酸の材料として重要です。

中性脂肪(トリグリセリド)は、グリセリン1分子に脂肪酸3分子が結合したものです。分解によって生じた脂肪酸はミトコンドリアに入り、ベータ酸化を受けてアセチルCoAとなり、クエン酸回路と電子伝達系を経てATPを産生します。一方、グリセリン解糖系に入って代謝されます。したがって「グリセリンはベータ酸化されてATPを産生する」は誤りで、ベータ酸化を受けるのは脂肪酸です。

脂肪の消化は、胆汁酸による乳化を受けたうえで、膵リパーゼにより**脂肪酸とモノグリセリド(およびグリセリン)に分解されます。したがって「酵素で分解されて脂肪酸とグリセリンになる」は正しく、正答は4です。吸収された後は小腸上皮で再びトリグリセリドに合成され、カイロミクロンとしてリンパ管(乳び管)**に入り、胸管を経て静脈角から血中に入ります。糖質とアミノ酸が門脈に入るのと対照的です。

選択肢の確認

1.水溶性物質である。
誤り。脂溶性であり、血中ではリポ蛋白として運ばれます。

2.細胞膜を構成する材料とならない。
誤り。リン脂質とコレステロールが細胞膜の主成分です。

3.グリセリンはβ酸化されてATPを産生する。
誤り。ベータ酸化を受けるのは脂肪酸で、グリセリンは解糖系に入ります。

4.酵素で分解されて脂肪酸とグリセリンになる。
正しい。膵リパーゼにより分解されます。

覚えるポイント

  • 脂質=脂溶性、細胞膜(リン脂質とコレステロール)、1グラム約9キロカロリー、脂溶性ビタミンの吸収。
  • 脂肪酸はベータ酸化、グリセリンは解糖系へ。
  • 消化=胆汁で乳化+膵リパーゼ。吸収後はカイロミクロンとしてリンパ管へ
19AM3319AM35
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