19AM38|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
血液中のグルコース濃度変化によって分泌が調節されるホルモンはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
ホルモン分泌を調節する刺激を問う問題です。何の血中濃度がそのホルモンの分泌を左右するかを対応させます。
解説
ホルモンの分泌は、多くの場合負のフィードバックによって調節されます。何を感知して分泌が変わるのかを整理します。
グルカゴンは、**膵ランゲルハンス島のA細胞(アルファ細胞)**から分泌されます。血糖(血中グルコース濃度)の低下によって分泌が促進され、肝臓でのグリコーゲン分解と糖新生を進めて血糖を上昇させます。したがって、血中グルコース濃度の変化によって分泌が調節されるホルモンはグルカゴンであり、正答は4です。
同じくランゲルハンス島のB細胞(ベータ細胞)からはインスリンが分泌され、こちらは血糖の上昇によって分泌が促進されて血糖を下げます。D細胞(デルタ細胞)からはソマトスタチンが分泌され、インスリンとグルカゴンの分泌を抑制します。
他の選択肢を確認します。
アルドステロンは副腎皮質球状層から分泌される鉱質コルチコイドで、分泌は主にレニン・アンジオテンシン系(循環血液量や腎血流の低下)と血中カリウム濃度の上昇によって調節されます。血糖ではありません。
エストロゲンは主に卵巣から分泌される女性ホルモンで、**下垂体前葉の卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)**によって調節されます。
パラソルモンは副甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度の低下によって分泌が促進されます。血中カルシウム濃度が上昇すると分泌は抑えられ、また甲状腺の傍濾胞細胞からカルシトニンが分泌されて血中カルシウムを下げます。
このように、「血糖ならインスリンとグルカゴン」「カルシウムならパラソルモンとカルシトニン」「浸透圧と体液量ならバゾプレッシンとアルドステロン」と、感知する対象ごとに対になるホルモンを整理すると覚えやすくなります。
選択肢の確認
1.アルドステロン
誤り。レニン・アンジオテンシン系と血中カリウム濃度で調節されます。
2.エストロゲン
誤り。下垂体前葉のFSHとLHによって調節されます。
3.パラソルモン
誤り。血中カルシウム濃度によって調節されます。
4.グルカゴン
正しい。血糖の低下により分泌が促進されます。
覚えるポイント
- 血糖=インスリン(B細胞、下げる)とグルカゴン(A細胞、上げる)。
- カルシウム=パラソルモン(上げる)とカルシトニン(下げる)。
- 体液量と浸透圧=バゾプレッシンとアルドステロン。血糖を下げるのはインスリンだけ。