19AM41|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
生理的老化の特徴で正しい記述はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
生理的老化の特徴を問う問題です。予備力の低下という視点から考えると整理できます。
解説
生理的老化は、疾病によるものではなく、加齢に伴って誰にでも起こる機能の低下です。一般に次の4つの特徴が挙げられます。普遍性(誰にでも起こる)、内在性(生体に内在する要因による)、進行性(進行して元に戻らない)、**有害性(生体にとって不利に働く)**です。
これに加えて重要なのが、個体差が大きいという点です。同じ年齢でも、遺伝的要因、生活習慣、疾病の有無、環境によって機能の低下の程度は大きく異なります。したがって正答は2です。この個体差の大きさゆえに、高齢者への対応は年齢ではなく個々の状態に合わせて行う必要があります。
他の選択肢を確認します。
各機能が同じ速度で低下するという記述は誤りです。老化の進み方は臓器や機能によって大きく異なります。たとえば神経伝導速度や基礎代謝の低下は緩やかである一方、腎血流量、肺活量、最大換気量の低下は著しいことが知られています。この不均等さも老化の特徴です。
安静時機能の低下が著しいという記述も誤りです。生理的老化では、安静時の機能は比較的よく保たれ、負荷がかかったときの最大能力(予備力)が大きく低下します。たとえば安静時の心拍出量は保たれていても、運動時に増やせる余力が乏しくなります。このため、高齢者では日常生活では問題がなくても、感染、手術、脱水などの負荷が加わると容易に破綻します。
環境変化に対する適応能力はよく保たれるという記述も誤りです。老化により適応力(予備力、回復力、防衛力)はいずれも低下します。暑さ寒さへの適応が難しく熱中症や低体温を起こしやすい、脱水に陥りやすい、感染症が重症化しやすい、といったことがその表れです。
選択肢の確認
1.各機能が同じ速度で低下する。
誤り。臓器や機能によって低下の速度は大きく異なります。
2.個体差が大きい。
正しい。同年齢でも機能の低下の程度は大きく異なります。
3.安静時機能の低下が著しい。
誤り。安静時機能は比較的保たれ、予備力が大きく低下します。
4.環境変化に対する適応能力はよく保たれる。
誤り。適応力、予備力、回復力、防衛力はいずれも低下します。
覚えるポイント
- 老化の4特徴=普遍性、内在性、進行性、有害性。加えて個体差が大きい。
- 安静時機能は保たれ、予備力(最大能力)が低下する。負荷がかかると破綻しやすい。
- 低下が著しいのは腎血流量、肺活量、最大換気量など。適応力と回復力も低下。