19AM43|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
副交感神経節後線維末端から放出される神経伝達物質はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
自律神経の伝達物質を問う問題です。節前線維と節後線維で何が出るかを整理します。
解説
自律神経は、中枢から出た節前線維が自律神経節でニューロンを乗り換え、節後線維が効果器に至るという2段構えの構造をとります。それぞれの終末から放出される伝達物質は次のとおりです。
節前線維は、交感神経も副交感神経もともにアセチルコリンを放出し、受け手側の受容体はニコチン受容体です。
副交感神経の節後線維も、アセチルコリンを放出します。受け手側の効果器の受容体はムスカリン受容体です。したがって正答は2です。副交感神経は「アセチルコリンずくめ」と覚えると整理できます。作用として、縮瞳、心拍数減少、気管支収縮、消化管運動と分泌の促進、排尿の促進が起こります。
交感神経の節後線維は、原則としてノルアドレナリンを放出し、効果器の**アドレナリン受容体(アルファ、ベータ)**に作用します。ただし例外があり、汗腺(エクリン汗腺)に分布する交感神経節後線維はアセチルコリンを放出します。また、副腎髄質は節後ニューロンに相当する細胞が内分泌細胞となっているため、交感神経の節前線維が直接支配し、アセチルコリンとニコチン受容体を介して、アドレナリンとノルアドレナリンを血中に分泌します。
他の選択肢を確認します。ノルアドレナリンは交感神経節後線維の伝達物質であり、また中枢では青斑核から出て下行性痛覚抑制系にも関わります。セロトニンは中枢で気分や睡眠に関わり、下行性痛覚抑制系では縫線核から放出されます。ドパミンは中脳黒質から線条体への経路で運動の調節に関わり、その減少がパーキンソン病を引き起こします。いずれも副交感神経節後線維の伝達物質ではありません。
選択肢の確認
1.ノルアドレナリン
誤り。交感神経節後線維の伝達物質です。
2.アセチルコリン
正しい。副交感神経節後線維の伝達物質です。
3.セロトニン
誤り。中枢で気分や睡眠、下行性痛覚抑制系に関わります。
4.ドパミン
誤り。運動の調節などに関わる中枢の伝達物質です。
覚えるポイント
- 節前線維は交感も副交感もアセチルコリン(ニコチン受容体)。
- 副交感の節後線維もアセチルコリン(ムスカリン受容体)、交感の節後線維はノルアドレナリン。
- 例外=汗腺の交感神経節後線維はアセチルコリン、副腎髄質は節前線維が直接支配。