19AM49|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
線維素性炎に分類される疾患はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
炎症の形態による分類を問う問題です。滲出物に何が多いかで分類名が決まります。
解説
滲出性炎は、滲出物の性状によって次のように分類されます。
漿液性炎は、蛋白に乏しい漿液が主体のもので、水疱や胸水の初期などがこれにあたります。
カタル性炎は、粘膜で起こり、粘液の分泌が亢進するものです。カタル性鼻炎や気管支炎が代表です。
線維素性炎(偽膜性炎を含む)は、血管透過性が強く亢進してフィブリノゲンが滲出し、フィブリン(線維素)が析出するものです。代表は大葉性肺炎(肺炎球菌による肺炎)で、肺胞内にフィブリンを含む滲出物が充満し、肺葉全体が肝臓のように硬くなる肝変期という段階を経ます。ほかに、線維素性心膜炎(絨毛心)、ジフテリアや偽膜性腸炎の偽膜形成が該当します。したがって正答は2です。
化膿性炎は、好中球の集積と組織の融解により膿を生じるものです。膿が組織内に限局した膿瘍、疎な組織にびまん性に広がる蜂巣炎(蜂窩織炎)、体腔にたまる蓄膿に分けられます。蜂巣炎は化膿性炎に分類されます。
壊死性炎は、組織の壊死が前面に出るもので、劇症肝炎では広範な肝細胞壊死が生じ、急激な肝不全と肝性脳症をきたします。
出血性炎は、赤血球の漏出が目立つもので、インフルエンザ肺炎などでみられます。
なお、炎症を経過により分けると、**急性炎症(好中球が主体)と慢性炎症(リンパ球、形質細胞、マクロファージが主体)に、また特殊な形態として肉芽腫性炎(結核、サルコイドーシス、ハンセン病)**があります。
選択肢の確認
1.劇症肝炎
誤り。広範な肝細胞壊死を伴う壊死性炎です。
2.大葉性肺炎
正しい。肺胞内にフィブリンが析出する線維素性炎です。
3.カタル性鼻炎
誤り。粘液の分泌が亢進するカタル性炎です。
4.蜂巣炎(蜂窩織炎)
誤り。好中球の浸潤による化膿性炎です。
覚えるポイント
- 滲出性炎=漿液性、カタル性、線維素性、化膿性、出血性、壊死性。
- 線維素性炎=大葉性肺炎、線維素性心膜炎、ジフテリアの偽膜。
- 化膿性炎=膿瘍、蜂巣炎、蓄膿。肉芽腫性炎=結核、サルコイドーシス。