19AM52|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
変形性関節症の症状でみられないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
変形性関節症の症状を問う問題です。拘縮と強直の違いが判断の分かれ目になります。
解説
変形性関節症は、関節軟骨の摩耗と変性を基盤として、骨棘の形成、関節裂隙の狭小化、軟骨下骨の硬化が進む疾患です。膝、股関節、脊椎、手指の遠位指節間関節(ヘバーデン結節)に好発します。加齢、肥満、過度の負荷、外傷、O脚などが要因となります。
主な症状は次のとおりです。
運動時痛が特徴的で、初期には**動作開始時の痛み(始動時痛)**として現れ、動いているうちに軽減します。進行すると持続する痛みとなり、安静時痛や夜間痛が出ることもあります。
歩行異常は、痛みを避けるために患側の立脚期を短くする疼痛性跛行として現れます。膝の内反変形が進めば側方動揺性歩行もみられます。
筋力低下は、痛みによる活動量の減少(廃用)と、関節の変形により生じます。特に大腿四頭筋の筋力低下が膝関節への負担をさらに増やす悪循環をつくるため、運動療法の中心となります。
そのほか、関節可動域制限、関節水腫、変形、関節のこわばり(短時間で消失する)、軋轢音がみられます。
一方、関節強直は、関節を構成する骨どうしが線維性または骨性に癒合し、関節としての動きが完全に失われた状態です。これは、関節リウマチの末期や化膿性関節炎の後遺症、外傷後にみられるもので、軟骨の摩耗が主体である変形性関節症では通常みられません。可動域が狭くなる拘縮は生じますが、強直には至らないという点が区別のポイントです。したがって正答は4です。
選択肢の確認
1.運動時痛
みられる。動作開始時の痛みとして始まります。
2.歩行異常
みられる。疼痛性跛行や側方動揺性歩行がみられます。
3.筋力低下
みられる。廃用と変形により大腿四頭筋などが低下します。
4.関節強直
みられず、これが正答。関節リウマチ末期や化膿性関節炎後にみられます。
覚えるポイント
- 変形性関節症=軟骨の摩耗、骨棘形成、関節裂隙の狭小化。始動時痛が特徴。
- 拘縮(可動域制限)は生じるが、強直(骨性癒合)には至らない。
- 治療は減量、大腿四頭筋の強化、非荷重の運動、装具。強直は関節リウマチ末期や化膿性関節炎後。