19AM53|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
視診と観察部位との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
口腔と咽頭の視診所見を問う問題です。どの所見がどこに現れるかを正確に対応させます。
解説
各選択肢を検討します。
カーテン徴候は、軟口蓋と口蓋垂を観察して判定する所見です。患者に「あー」と発声させると、正常であれば軟口蓋が左右対称に挙上します。一側の迷走神経(および舌咽神経)が障害されると、患側の軟口蓋が挙上せず、口蓋垂が健側へ引っ張られて偏位します。この様子がカーテンを引いたように見えることから名づけられました。したがって「カーテン徴候-口蓋垂」は正しく、正答は1です。球麻痺や偽性球麻痺、脳幹病変の評価に用いられます。
偽膜形成は、ジフテリアでみられる代表的な所見で、咽頭、扁桃、喉頭に灰白色の膜が付着します。無理に剥がすと出血します。ジフテリア菌の産生する毒素により、心筋炎や神経麻痺を合併することがあります。頬粘膜ではありません。
コプリック斑は、**麻疹(はしか)のカタル期に頬粘膜(臼歯の対側)**に出現する、周囲に発赤を伴う白色の小斑点です。発疹が出る1日から2日前に現れ、麻疹の早期診断に有用です。咽頭ではありません。
アフタは、**口腔粘膜(口唇の内側、頬粘膜、舌、歯肉)**に生じる、周囲が発赤し中心が白色から黄白色の有痛性の小潰瘍です。再発性アフタ性口内炎のほか、ベーチェット病の主症状としても重要です。扁桃ではありません。
このように、カーテン徴候は口蓋垂、偽膜はジフテリアで咽頭と扁桃、コプリック斑は麻疹で頬粘膜、アフタは口腔粘膜と整理して覚えます。
選択肢の確認
1.カーテン徴候-口蓋垂
正しい。迷走神経麻痺で口蓋垂が健側へ偏位します。
2.偽膜形成-頬粘膜
誤り。ジフテリアでは咽頭や扁桃に偽膜が形成されます。
3.コプリック斑-咽頭
誤り。麻疹で頬粘膜に出現します。
4.アフタ-扁桃
誤り。口腔粘膜に生じる有痛性の小潰瘍です。
覚えるポイント
- カーテン徴候=口蓋垂の偏位。迷走神経麻痺、球麻痺の評価。
- コプリック斑=麻疹、頬粘膜。発疹に先行して出現。
- 偽膜=ジフテリア(咽頭・扁桃)、アフタ=口腔粘膜(ベーチェット病の主症状)。