19AM57|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
疾病と身体所見との組合せで誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
内分泌疾患の身体所見を問う問題です。皮膚線条の色という細部が判断の分かれ目になります。
解説
各選択肢を検討します。
クッシング症候群は、糖質コルチコイド(コルチゾール)の過剰により生じます。特徴的な所見は、中心性肥満、満月様顔貌(ムーンフェイス)、水牛様肩(バッファローハンプ)の3つに加え、赤紫色(赤紫色から暗紫色)の皮膚線条です。糖質コルチコイドは蛋白の異化を進めて皮膚を菲薄化させるため、伸展した部位の真皮が裂けて、その下の血管が透けて見えることで赤紫色になります。白色の皮膚線条は、単純性肥満や妊娠(妊娠線)、成長期の急激な体重増加でみられる古い線条であり、クッシング症候群の所見としては誤りです。したがって組合せが誤っているのはこれであり、正答は1です。クッシング症候群ではほかに、高血圧、耐糖能異常、骨粗鬆症、易感染性、多毛、月経異常、筋力低下(近位筋)、精神症状がみられます。
プランマー病は、中毒性多結節性甲状腺腫とも呼ばれ、甲状腺に自律的にホルモンを産生する結節が複数生じ、甲状腺機能亢進症をきたす疾患です。甲状腺腫(結節性)を伴うため、組合せは正しいものです。バセドウ病と異なり眼球突出は伴わない点が鑑別点です。
**クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)**は、出生時から甲状腺ホルモンが不足する疾患で、成長障害による低身長、精神発達の遅れ、臍ヘルニア、便秘、遷延性黄疸、巨舌をきたします。新生児マススクリーニングの対象であり、早期にホルモン補充を行えば正常な発達が期待できます。組合せは正しいものです。
先端巨大症は、骨端線閉鎖後の成長ホルモンの過剰により、手足の末端、鼻、口唇、下顎が肥大します。下顎突出と咬合不全は特徴的な所見であり、組合せは正しいものです。
選択肢の確認
1.クッシング症候群-白色皮膚線条
誤っている組合せであり、これが正答。赤紫色の皮膚線条が特徴です。
2.プランマー病-甲状腺腫
正しい組合せ。中毒性多結節性甲状腺腫です。
3.クレチン症-低身長
正しい組合せ。先天性甲状腺機能低下症による成長障害です。
4.先端巨大症-下顎突出
正しい組合せ。成長ホルモン過剰による末端の肥大です。
覚えるポイント
- クッシング症候群=中心性肥満、満月様顔貌、水牛様肩、赤紫色の皮膚線条。
- 白色皮膚線条は単純性肥満や妊娠線。色で区別する。
- プランマー病は眼球突出を伴わない。クレチン症は新生児マススクリーニングの対象。