19AM58|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
出血傾向がみられる疾患はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
貧血の種類と出血傾向の有無を問う問題です。血小板が減るかどうかが判断の基準になります。
解説
出血傾向は、血小板の数や機能の異常、凝固因子の異常、血管の脆弱性によって生じます。貧血の中で出血傾向を伴うのは、血小板も同時に減少するものです。
再生不良性貧血は、**骨髄の造血幹細胞が障害され、赤血球、白血球、血小板のすべてがつくられなくなる(汎血球減少)**疾患です。したがって、**貧血症状(顔面蒼白、動悸、息切れ)**に加えて、**血小板減少による出血傾向(皮下出血斑、鼻出血、歯肉出血)**と、**好中球減少による易感染性(発熱)という3系統の症状がそろいます。骨髄穿刺では低形成髄(脂肪髄)**を認めます。したがって正答は4です。指定難病であり、治療は免疫抑制療法、造血幹細胞移植、輸血などが行われます。
他の選択肢を確認します。
溶血性貧血は、赤血球が破壊されて寿命が短縮することによる貧血です。貧血、黄疸(間接ビリルビンの上昇)、脾腫が三徴で、血小板は通常減少しないため出血傾向は伴いません。自己免疫性溶血性貧血、遺伝性球状赤血球症、発作性夜間ヘモグロビン尿症などがあります。
鉄欠乏性貧血は、鉄の不足による小球性低色素性貧血です。血小板はむしろ増加することもあり、出血傾向は伴いません。ただし、原因として消化管出血や月経過多があることが多いため、「出血が原因で貧血になる」のであって、「貧血が出血傾向を起こす」のではない点を区別します。
悪性貧血は、ビタミンB12の欠乏による大球性正色素性貧血(巨赤芽球性貧血)です。自己免疫性の萎縮性胃炎により内因子が不足し、B12が吸収されなくなることで生じます。貧血に加えて、**ハンター舌炎(舌の発赤と疼痛)と亜急性連合性脊髄変性症による神経症状(深部感覚障害、しびれ、歩行障害)**が特徴です。出血傾向は主症状ではありません。
選択肢の確認
1.溶血性貧血
誤り。貧血、黄疸、脾腫が三徴で、血小板は減少しません。
2.鉄欠乏性貧血
誤り。小球性低色素性貧血であり、出血傾向は伴いません。
3.悪性貧血
誤り。巨赤芽球性貧血で、舌炎と神経症状が特徴です。
4.再生不良性貧血
正しい。汎血球減少により出血傾向と易感染性を伴います。
覚えるポイント
- 再生不良性貧血=汎血球減少。貧血+出血傾向+易感染性。骨髄は低形成。
- 溶血性貧血=貧血、黄疸、脾腫。鉄欠乏性=小球性低色素性、匙状爪。
- 悪性貧血=ビタミンB12欠乏、大球性、ハンター舌炎、神経症状。