19AM61|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
感染症と血清反応との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**感染症と血清反応(免疫血清学的検査)**の組合せを問う問題です。名称が紛らわしいため、一つずつ対応させます。
解説
各選択肢を検討します。
梅毒の検査には2系統あります。脂質抗原を用いる非特異的検査(STS)として、ガラス板法、RPR法、緒方法があり、生物学的偽陽性を示すことがあります。梅毒トレポネーマそのものを抗原とする特異的検査として、TPHA法(梅毒トレポネーマ血球凝集反応)、FTA-ABS法、TPLA法があります。したがって「梅毒-TPHA反応」は正しく、正答は1です。梅毒は梅毒トレポネーマによる性感染症で、第1期(初期硬結と硬性下疳、無痛性の鼠径リンパ節腫脹)、第2期(バラ疹、扁平コンジローマ)、潜伏期、第3期以降(ゴム腫、大動脈炎、進行麻痺、脊髄癆)と進行します。感染症法の5類感染症です。
発疹チフスは、リケッチア(発疹チフスリケッチア)による感染症で、シラミが媒介します。検査に用いられるのはワイル・フェリックス反応です。したがって「発疹チフス-ヴィダール反応」は誤りです。
伝染性単核症は、EBウイルスによる感染症で、発熱、咽頭痛、リンパ節腫脹、肝脾腫、末梢血の異型リンパ球が特徴です。検査にはポール・バンネル反応や、EBウイルスに対する抗体検査が用いられます。針反応(皮膚の被刺激性亢進)はベーチェット病の所見であり、感染症の血清反応ではありません。したがって組合せは誤りです。
腸チフスは、チフス菌(サルモネラ属)による3類感染症で、持続する高熱、比較的徐脈、バラ疹、脾腫、腸出血と腸穿孔をきたします。検査にはヴィダール反応が用いられます。したがって「腸チフス-ワイル・フェリックス反応」は誤りで、ヴィダール反応とワイル・フェリックス反応が入れ替わっています。
整理すると、梅毒はTPHAとSTS、腸チフスはヴィダール反応、発疹チフスなどリケッチア感染症はワイル・フェリックス反応、伝染性単核症はポール・バンネル反応となります。
選択肢の確認
1.梅毒-TpHA反応
正しい。梅毒トレポネーマを抗原とする特異的検査です。
2.発疹チフス-ヴィダール反応
誤り。発疹チフスはワイル・フェリックス反応です。
3.伝染性単核症-針反応
誤り。ポール・バンネル反応です。針反応はベーチェット病の所見です。
4.腸チフス-ワイル-フェリックス反応
誤り。腸チフスはヴィダール反応です。
覚えるポイント
- 梅毒=TPHA、FTA-ABS(特異的)とガラス板法、RPR(非特異的)。
- 腸チフス=ヴィダール反応、リケッチア感染症(発疹チフスなど)=ワイル・フェリックス反応。
- 伝染性単核症=ポール・バンネル反応。針反応はベーチェット病。