19AM62|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
胸郭出口症候群の診断テストでないのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
胸郭出口症候群の徒手検査を問う問題です。手根管症候群の検査が混じっていないかを見抜きます。
解説
胸郭出口症候群は、鎖骨と第1肋骨の間などの狭い部位で、腕神経叢と鎖骨下動静脈が圧迫または牽引されることで生じます。上肢のしびれ、だるさ、痛み、脱力、冷感をきたし、なで肩の若い女性や上肢を挙げる作業の多い人に多くみられます。
圧迫される部位により、斜角筋症候群(前斜角筋と中斜角筋の間)、肋鎖症候群(鎖骨と第1肋骨の間)、小胸筋症候群(過外転症候群、小胸筋の下)、頸肋に分けられます。
主な徒手検査は次のとおりです。
アドソンテストは、患側を向いて頸を回旋・伸展させ、深呼吸させて橈骨動脈の拍動の減弱をみるもので、斜角筋症候群を評価します。
エデンテストは、胸を張って両肩を後下方に引かせ、拍動の減弱をみるもので、肋鎖症候群を評価します。
ライトテストは、上肢を外転・外旋位に挙上させ、拍動の減弱や症状の誘発をみるもので、**小胸筋症候群(過外転症候群)**を評価します。
そのほか、モーレーテスト(斜角筋部の圧迫で放散痛を誘発)、ルーステスト(上肢を挙上外旋位に保ち手指の開閉を3分間繰り返す)、イートンテスト(上肢を下方に牽引)があります。
ファレンテストは、両手背を合わせて手関節を最大屈曲位に保ち、正中神経領域のしびれが増強するかをみる検査で、手根管症候群を評価します。胸郭出口症候群の検査ではないため、正答は3です。手根管症候群では、あわせてティネル徴候(手関節掌側の叩打で放散痛)、母指球の萎縮、猿手がみられます。
選択肢の確認
1.アドソンテスト
胸郭出口症候群の検査。斜角筋症候群を評価します。
2.エデンテスト
胸郭出口症候群の検査。肋鎖症候群を評価します。
3.ファレンテスト
胸郭出口症候群の検査ではなく、これが正答。手根管症候群を評価します。
4.ライトテスト
胸郭出口症候群の検査。小胸筋症候群を評価します。
覚えるポイント
- 胸郭出口症候群の検査=アドソン、エデン、ライト、モーレー、ルース、イートン。
- 病型=斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群、頸肋。
- ファレンテストとティネル徴候は手根管症候群。局所は大陵付近。