19AM65第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午前(科目未分類)

アレルギー性鼻炎の診断に有用なものはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

アレルギー性鼻炎の型を問う問題です。Ⅰ型アレルギーに関わる免疫グロブリンを答えます。

解説

アレルギー性鼻炎は、Ⅰ型(即時型、アナフィラキシー型)アレルギーに分類される疾患です。機序は次のとおりです。

まず、抗原(アレルゲン)に感作されると、その抗原に特異的なIgE抗体が産生され、鼻粘膜の肥満細胞(マスト細胞)の表面に結合します。再び同じ抗原が侵入して肥満細胞上のIgEに結合すると、肥満細胞が脱顆粒してヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなどの化学伝達物質を放出します。その結果、くしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉という三主徴が生じます。

したがって、診断に有用なのはIgE抗体であり、正答は2です。具体的には、血清総IgE値の測定と、特異的IgE抗体検査(スギ、ダニ、ハウスダストなど個別のアレルゲンに対する抗体)が行われます。あわせて、鼻汁中の好酸球の検出皮膚テストも診断に用いられます。

アレルギー性鼻炎は、**通年性(ダニ、ハウスダスト、ペットの毛)季節性(花粉症、スギ、ヒノキ、ブタクサなど)**に分けられます。治療は、抗原の回避抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬、鼻噴霧用ステロイド、**アレルゲン免疫療法(減感作療法)**が行われます。

他の免疫グロブリンの役割も確認します。IgAは分泌型として唾液、涙、母乳、腸管の粘液に含まれ、粘膜の局所免疫を担います。IgGは血中に最も多い抗体で、唯一胎盤を通過して胎児に移行し、二次応答の主役となります。IgMは感染初期(一次応答)に最初につくられる分子量の大きい抗体で、IgMが陽性であれば最近の感染を示唆します。IgDはB細胞表面に存在し、機能はまだ十分に解明されていません。

選択肢の確認

1.IgA抗体
誤り。粘膜の局所免疫を担う分泌型抗体です。

2.IgE抗体
正しい。Ⅰ型アレルギーの主役で、肥満細胞に結合します。

3.IgG抗体
誤り。血中に最も多く、胎盤を通過します。

4.IgM抗体
誤り。感染初期に最初につくられる抗体です。

覚えるポイント

  • アレルギー性鼻炎=Ⅰ型アレルギー、IgE、肥満細胞の脱顆粒、ヒスタミン。三主徴はくしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉
  • IgE=Ⅰ型アレルギーと寄生虫IgA=粘膜の局所免疫IgG=最多かつ胎盤通過IgM=感染初期
  • 治療=抗原の回避、抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド、アレルゲン免疫療法
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