19AM69第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午前(科目未分類)

肺気腫の病変部位でないのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

肺気腫の病変がどこにあるかを問う問題です。終末細気管支より末梢という定義が判断の軸になります。

解説

肺気腫は、終末細気管支より末梢の気腔(呼吸細気管支、肺胞管、肺胞嚢、肺胞)が異常に拡張し、その壁が破壊される病態と定義されます。慢性気管支炎とともに**COPD(慢性閉塞性肺疾患)**を構成します。

気道は、空気を運ぶだけの伝導気道と、ガス交換に関わる呼吸領域に分かれます。伝導気道は、気管、主気管支、葉気管支、区域気管支、細気管支、終末細気管支まで、呼吸領域は呼吸細気管支より末梢(肺胞管、肺胞嚢、肺胞)です。肺気腫が壊すのは、この呼吸領域にあたる部分です。

したがって、気管支は伝導気道であり、肺気腫の病変部位ではありません。正答は1です。太い気道である気管支に慢性の炎症と粘液の分泌亢進が起こり、咳と痰が続くのは慢性気管支炎の側の病態であり、両者は区別されます。

他の選択肢を確認します。呼吸細気管支と肺胞は、いずれも呼吸領域であり、まさに拡張と壁の破壊が起こる病変部位です。終末細気管支は、「終末細気管支より末梢」という定義の基準となる部位であり、末梢気道の病変としてこの範囲に関わります。したがって、4つの中で最も明確に該当しないのが気管支です。

肺気腫の最大の原因は喫煙です。タバコ煙により肺に炎症が生じ、好中球やマクロファージから放出されるエラスターゼなどの蛋白分解酵素が肺胞壁の弾性線維を破壊します。これに対抗するアルファ1アンチトリプシンの働きが不十分になると破壊が進みます(プロテアーゼとアンチプロテアーゼの不均衡)。生まれつきこの酵素阻害物質が欠損している人では若年で発症します。

病変により、ガス交換面積が減少し、弾性収縮力の低下により呼気時に末梢気道が虚脱して空気が閉じ込められます。その結果、残気量と全肺気量が増加し、1秒率が低下する閉塞性換気障害を示します。所見としては、樽状胸郭、口すぼめ呼吸、呼吸補助筋の発達、体重減少、ばち指がみられ、打診で過共鳴音、聴診で呼吸音の減弱を認めます。

選択肢の確認

1.気管支
病変部位ではなく、これが正答。伝導気道であり、肺気腫の病変ではありません。

2.終末細気管支
「終末細気管支より末梢」という定義の基準となる部位で、末梢気道の病変に関わります。

3.呼吸細気管支
病変部位。気腔の拡張と壁の破壊が起こります。

4.肺胞
病変部位。壁が破壊されガス交換面積が減少します。

覚えるポイント

  • 肺気腫=終末細気管支より末梢の気腔の拡張と壁の破壊。最大の原因は喫煙
  • **伝導気道(気管から終末細気管支まで)呼吸領域(呼吸細気管支より末梢)**を分けて考える。
  • 所見=閉塞性換気障害(1秒率低下)、残気量増加、樽状胸郭、口すぼめ呼吸、呼吸音減弱
19AM6819AM70
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