19AM73|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
全身性エリテマトーデスについて正しい記述はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
**全身性エリテマトーデス(SLE)**の基本を問う問題です。好発する性別と経過、血球の変化を確認します。
解説
全身性エリテマトーデスは、自己抗体と免疫複合体により全身の臓器が障害される代表的な自己免疫疾患です。Ⅲ型アレルギーが主な機序です。
好発は、20歳代から30歳代の女性で、男女比はおよそ1対9と圧倒的に女性に多い疾患です。したがって「男性に多い」は誤りです。エストロゲンの関与が指摘されています。
経過は、増悪(再燃)と寛解を繰り返すのが特徴です。紫外線、感染、妊娠と出産、手術、ストレス、一部の薬剤が増悪因子となります。したがって記述は正しく、正答は2です。日光曝露を避ける、感染に注意する、といった生活指導が重要になります。
血液所見では、白血球減少(特にリンパ球減少)、貧血、血小板減少という汎血球減少をきたすことが多く、これも診断基準の一つです。したがって「白血球が増加する」は誤りです。免疫学的には、抗核抗体が高率に陽性となり、抗DNA抗体(抗二本鎖DNA抗体)と抗Sm抗体は疾患特異性が高い抗体です。補体(C3、C4、CH50)は活動期に低下します。
陰部潰瘍がみられるのはベーチェット病です。SLEでみられる粘膜病変は**口腔内潰瘍(通常は無痛性)**です。したがって記述は誤りです。
SLEの主な症状は、発熱、全身倦怠感、関節炎(非破壊性)、蝶形紅斑、円板状皮疹、光線過敏、漿膜炎(胸膜炎、心膜炎)、ループス腎炎、中枢神経ループス(精神症状、けいれん)、レイノー現象です。とくにループス腎炎は予後を左右します。治療は副腎皮質ステロイドと免疫抑制薬が中心です。
選択肢の確認
1.男性に多い。
誤り。若い女性に圧倒的に多い疾患です。
2.増悪と寛解を繰り返す。
正しい。紫外線や感染などが増悪因子となります。
3.白血球が増加する。
誤り。汎血球減少をきたし、白血球は減少します。
4.陰部潰瘍がみられる。
誤り。陰部潰瘍はベーチェット病の症状です。
覚えるポイント
- SLE=若い女性、増悪と寛解を繰り返す、Ⅲ型アレルギー。
- 所見=蝶形紅斑、光線過敏、関節炎、ループス腎炎、汎血球減少、抗核抗体と抗DNA抗体、補体低下。
- 増悪因子は紫外線、感染、妊娠と出産、ストレス。SLEの粘膜病変は無痛性の口腔内潰瘍。