19AM75第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午前(科目未分類)

ネフローゼ症候群をきたす疾患はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

ネフローゼ症候群をきたす疾患を問う問題です。糸球体の病変かどうかが判断の基準です。

解説

ネフローゼ症候群は、糸球体基底膜の透過性が亢進して大量の蛋白が尿中に漏れ出る病態で、次の4つを特徴とします。高度の蛋白尿(1日3.5グラム以上)低アルブミン血症(血清アルブミン3.0グラム毎デシリットル以下)浮腫、**脂質異常症(高コレステロール血症)**です。診断には蛋白尿と低アルブミン血症が必須です。

浮腫が生じるのは、アルブミンが失われて血漿膠質浸透圧が低下し、水分が血管外へ移動するためです。また、免疫グロブリンも失われるため易感染性となり、凝固因子のバランスが崩れて血栓症を起こしやすくなります。

原因は、**原発性(一次性)続発性(二次性)**に分けられます。原発性には、微小変化型ネフローゼ症候群(小児に多く、ステロイドがよく効く)、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症、膜性増殖性糸球体腎炎があります。続発性には、糖尿病性腎症、ループス腎炎、アミロイドーシス、紫斑病性腎炎などがあります。

ループス腎炎は、全身性エリテマトーデスに伴う糸球体腎炎であり、免疫複合体が糸球体に沈着して基底膜が障害されるため、ネフローゼ症候群をきたす代表的な続発性の原因です。したがって正答は3です。

他の選択肢を確認します。

膀胱炎は下部尿路の感染症で、頻尿、排尿時痛、残尿感、混濁尿が症状です。糸球体の病変ではないため、ネフローゼ症候群にはなりません。

間質性腎炎は、糸球体ではなく尿細管と間質の炎症で、薬剤性や感染に伴って生じます。尿細管機能の障害が主体であり、大量の蛋白尿はきたしません。

腎盂腎炎は、細菌が腎盂と腎実質に及んだ感染症で、発熱、悪寒戦慄、腰背部痛(肋骨脊柱角の叩打痛)、膿尿が特徴です。これも糸球体の病変ではありません。

選択肢の確認

1.膀胱炎
誤り。下部尿路の感染症であり糸球体の病変ではありません。

2.間質性腎炎
誤り。尿細管と間質の炎症で、大量の蛋白尿はきたしません。

3.ループス腎炎
正しい。糸球体に免疫複合体が沈着し、ネフローゼ症候群をきたします。

4.腎盂腎炎
誤り。腎盂と腎実質の感染症です。

覚えるポイント

  • ネフローゼ症候群=高度蛋白尿、低アルブミン血症、浮腫、脂質異常症
  • 合併=易感染性(免疫グロブリンの喪失)と血栓症
  • 続発性の原因=糖尿病性腎症、ループス腎炎、アミロイドーシス。原発性は微小変化型、膜性腎症など。
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