19PM100|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
六経病証の頭痛分類で正しい組合せはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
六経による頭痛の分類を問う問題です。痛む部位とその部を通る経脈を対応させます。
解説
頭痛は、痛む部位によってどの経脈の病かを判断するという考え方があります。これは経脈の走行に基づくもので、次のように整理されます。
太陽経頭痛は、後頭部から項部の痛みです。足の太陽膀胱経が目内眥から頭頂を越えて後頭部、項部、背部へ下るためです。風寒の外邪を受けたときに多くみられます。
陽明経頭痛は、前頭部から眉間、眼窩の痛みです。足の陽明胃経が顔面の前面を通るためです。飲食の不摂生や胃熱と関係します。
少陽経頭痛は、**側頭部(こめかみ)**の痛みです。足の少陽胆経が外眼角から側頭部をめぐるためです。情志の失調や肝胆の病と関係します。片頭痛の多くがこの部位に生じます。
厥陰経頭痛は、**頭頂部(巓頂)**の痛みです。足の厥陰肝経が頭頂で督脈と交わるためです。したがって「頭頂部-厥陰経頭痛」は正しく、正答は1です。肝陽上亢や肝血虚に伴って生じます。
太陰経頭痛は、頭が重く、身体も重だるいという性質の頭痛で、痰湿と関係します。少陰経頭痛は、頭痛に強い冷えを伴うもので、腎陽虚と関係します。
これを踏まえて他の選択肢を確認します。前頭部は陽明経であって太陽経ではありません。後頭部は太陽経であって少陽経ではありません。側頭部は少陽経であって陽明経ではありません。いずれも組合せが入れ替わっています。
取穴の際にも、この対応は実用的です。後頭部から項部には天柱、風池、崑崙、後渓、前頭部には印堂、攅竹、陽白、合谷、内庭、側頭部には太陽、率谷、角孫、外関、足臨泣、頭頂部には百会、四神聡、太衝、行間といった配穴が用いられます。
選択肢の確認
1.頭頂部-厥陰経頭痛
正しい。足の厥陰肝経が頭頂で督脈と交わります。
2.前頭部-太陽経頭痛
誤り。前頭部は陽明経頭痛です。
3.後頭部-少陽経頭痛
誤り。後頭部は太陽経頭痛です。
4.側頭部-陽明経頭痛
誤り。側頭部は少陽経頭痛です。
覚えるポイント
- 後頭部と項部=太陽経、前頭部=陽明経、側頭部=少陽経、頭頂部=厥陰経。
- 太陰経は頭重、少陰経は冷えを伴う頭痛。
- 配穴=後頭部は天柱と風池と後渓、前頭部は合谷と内庭、側頭部は外関と足臨泣、頭頂部は百会と太衝。