19PM103|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
施灸で補法はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
施灸における補瀉を問う問題です。刺激量が少なければ補、多ければ瀉という原則で判断します。
解説
灸法における補瀉は、刺激量の大小によって考えるのが基本です。
補法は、弱い刺激を与え、不足しているものを補う目的で行います。具体的には次のようになります。艾炷を小さくする(底面を小さくする)、艾を軟らかくひねる、壮数を少なくする、取穴数を少なくする、間隔をあけて施灸する、艾を軽く置く(押しつけない)、良質の艾を用いる(燃焼温度が低い)、といった方法です。
瀉法は、強い刺激を与え、余っている邪を取り除く目的で行います。具体的には、艾炷を大きくする、硬くひねる、壮数を多くする、取穴数を多くする、間を置かず続けて施灸する、艾を強く押しつける、夾雑物の多い艾を用いる(燃焼温度が高い)、といった方法です。
これを踏まえて選択肢を検討します。
艾炷の底面を小さくすることは、皮膚に接する面積が減り、伝わる熱量が少なくなるため弱い刺激となります。したがって補法であり、正答は4です。
取穴数を多くすることは、全体の刺激量を増やすため瀉法にあたります。
間を置かず施灸することは、熱が蓄積して刺激が強まるため瀉法にあたります。逆に、間隔をあけて次の壮を据えれば刺激は穏やかになります。
艾炷を強く押しつけて置くことは、皮膚との密着が増して熱の伝わりが強くなるため瀉法にあたります。補法では軽く置きます。
なお、古典的には吹いて速く燃やすのが瀉、自然に燃え尽きさせるのが補という考え方もあります。いずれにせよ、刺激量が弱ければ補、強ければ瀉という原則で整理すれば判断できます。
選択肢の確認
1.取穴数を多くする。
誤り。刺激量が増すため瀉法にあたります。
2.間を置かず施灸する。
誤り。熱が蓄積し刺激が強まるため瀉法です。
3.艾炷を強く押しつけて置く。
誤り。熱の伝わりが強くなるため瀉法です。
4.艾炷の底面を小さくする。
正しい。伝わる熱量が減り弱い刺激となるため補法です。
覚えるポイント
- 補法=弱い刺激。小さい艾炷、軟らかくひねる、壮数と取穴数を少なく、間隔をあける、軽く置く。
- 瀉法=強い刺激。大きい艾炷、硬くひねる、壮数と取穴数を多く、続けて据える、強く押しつける。
- 良質艾は燃焼温度が低く補法向き、粗悪艾は温度が高く瀉法や温灸向き。