19PM105|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
迎随の補瀉で補法はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
迎随の補瀉を問う問題です。その経脈が四肢のどちら向きに流れているかを思い出して刺入方向と照合します。
解説
迎随の補瀉は、鍼尖を経脈の流注方向に向けて(随って)刺入すれば補法、流注に逆らって(迎えて)刺入すれば瀉法とする方法です。
流注の原則は、手の三陰経は胸から手へ、手の三陽経は手から頭へ、足の三陽経は頭から足へ、足の三陰経は足から腹胸へです。
各選択肢を検討します。
孔最は手の太陰肺経の郄穴で、前腕前外側、尺沢と太淵を結ぶ線上、手関節掌側横紋の上方7寸にあります。肺経は胸から手へ流れるため、前腕では肘から手関節の方向へ向かいます。したがって肘関節に向けて刺入するのは流注に逆らう瀉法です。
地機は足の太陰脾経の郄穴で、下腿内側、脛骨内縁の後際、陰陵泉の下方3寸にあります。脾経は足から腹へ流れるため、下腿では足関節から膝の方向へ向かいます。したがって足関節に向けて刺入するのは逆らう瀉法です。
三陽絡は手の少陽三焦経の経穴で、前腕後面、尺骨と橈骨の間、手関節背側横紋の上方4寸にあります。三焦経は手から頭へ流れるため、前腕では手関節から肘の方向へ向かいます。したがって手関節に向けて刺入するのは逆らう瀉法です。
陰市は足の陽明胃経の経穴で、大腿前外側、大腿直筋腱の外側、膝蓋骨底の上方3寸にあります。胃経は頭から足へ流れるため、大腿では上から下(膝の方向)へ向かいます。したがって膝関節に向けて刺入するのは流注に随う補法であり、正答は4です。
このように、**四肢では「陰経と陽経で流れの向きが逆になる」**という原則を押さえれば、機械的に判定できます。とくに、手の陰経は下向き(胸から手)、手の陽経は上向き(手から頭)、**足の陽経は下向き(頭から足)、足の陰経は上向き(足から腹)**と整理します。
選択肢の確認
1.孔最に肘関節に向けて刺す。
誤り。肺経は肘から手へ流れるため瀉法です。
2.地機に足関節に向けて刺す。
誤り。脾経は足から膝へ流れるため瀉法です。
3.三陽絡に手関節に向けて刺す。
誤り。三焦経は手から肘へ流れるため瀉法です。
4.陰市に膝関節に向けて刺す。
正しい。胃経は上から下へ流れるため補法です。
覚えるポイント
- 迎随の補瀉=流注に随えば補、逆らえば瀉。
- 手の陰経は胸から手、手の陽経は手から頭、足の陽経は頭から足、足の陰経は足から腹。
- 補瀉には他に呼吸、開闔、徐疾、捻転、提挿などの方法がある。