19PM109|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
経穴と筋との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
経穴とその部位にある筋を対応させる問題です。取穴部位の局所解剖を確認します。
解説
各選択肢を検討します。
築賓は、下腿後内側、ヒラメ筋とアキレス腱の間、内果尖の上方5寸にある、陰維脈の郄穴です。この部位にあるのはヒラメ筋(および腓腹筋の下部)であり、前脛骨筋ではありません。前脛骨筋は下腿の前面外側にある筋で、足関節の背屈を行い、深腓骨神経の支配を受けます。したがって組合せは誤りです。
四白は、顔面部、眼窩下孔部にある足の陽明胃経の経穴です。瞳孔の直下、眼窩下縁の下方に触れる小さなくぼみ(眼窩下孔)に取ります。この部位にあるのは眼輪筋(および上唇挙筋)であり、前頭筋ではありません。前頭筋は額にある筋で、眉を上げて額にしわを寄せる働きをします。前頭筋の上にあるのは陽白などです。したがって組合せは誤りです。なお、四白の深部には**眼窩下孔から出る眼窩下神経(三叉神経第2枝)**があり、三叉神経第2枝痛の治療点として用いられます。
天柱は、後頸部、第2頸椎棘突起上縁と同じ高さ、僧帽筋外縁の陥凹部にある足の太陽膀胱経の経穴です。この部位を浅層から見ると、僧帽筋の外縁にあたり、その深部に頭半棘筋が位置し、さらに深部に後頭下筋群があります。したがって「天柱-頭半棘筋」は正しく、正答は3です。この部位には**大後頭神経(第2頸神経後枝)**が走行するため、大後頭神経痛の治療点としても用いられます。深部には延髄と椎骨動脈があるため、深刺と内上方への刺入は避け、方向と深度を慎重に管理する必要があります。
神門は、手関節前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋上にある手の少陰心経の原穴かつ兪土穴です。この部位では尺側手根屈筋はすでに腱に移行しており、経穴はその腱の橈側の陥凹に取ります。したがって「筋」との組合せとしては正確ではなく、天柱の方が適切です。
選択肢の確認
1.築賓-前脛骨筋
誤り。築賓の部位にあるのはヒラメ筋などで、前脛骨筋は下腿前外側です。
2.四白-前頭筋
誤り。四白の部位にあるのは眼輪筋で、前頭筋は額にあります。
3.天柱-頭半棘筋
正しい。僧帽筋外縁の深部に頭半棘筋があります。
4.神門-尺側手根屈筋
誤り。この部位では腱に移行しており、腱の橈側に取ります。
覚えるポイント
- 天柱=僧帽筋外縁、深部に頭半棘筋、さらに深部に後頭下筋群。大後頭神経が走行。
- 天柱と風池の深部には延髄と椎骨動脈。深刺と内上方への刺入を避ける。
- 四白=眼窩下孔部(眼窩下神経)、築賓=ヒラメ筋とアキレス腱の間。