19PM111|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
三叉神経支配の筋上にある経穴はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
顔面部の経穴が、どの神経支配の筋の上にあるかを問う問題です。**表情筋(顔面神経)と咀嚼筋(三叉神経)**を分けます。
解説
顔面部の筋は、大きく2つに分けられます。
表情筋は、皮膚に停止する皮筋で、**顔面神経(第7脳神経)**が支配します。前頭筋、眼輪筋、口輪筋、頬筋、大頬骨筋、小頬骨筋、上唇挙筋、口角下制筋、広頸筋などです。
咀嚼筋は、下顎骨を動かす筋で、**下顎神経(三叉神経第3枝)**が支配します。咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4つです。
これを踏まえて選択肢を検討します。
客主人(上関)は、頭部、頬骨弓の上方、下関の直上にある足の少陽胆経の経穴です。この部位の深部にあるのは側頭筋であり、三叉神経(下顎神経)の支配を受ける咀嚼筋です。したがって正答は1です。なお、頬骨弓の下方にある下関の深部にも咀嚼筋(外側翼突筋など)があります。上関と下関はいずれも顎関節症や歯痛、耳の疾患に用いられます。
陽白は、頭部、眉毛の中央の上方1寸にある足の少陽胆経の経穴です。この部位にあるのは前頭筋であり、顔面神経の支配です。
四白は、顔面部、眼窩下孔部にある足の陽明胃経の経穴です。この部位にあるのは眼輪筋であり、顔面神経の支配です。ただし、四白の深部にある眼窩下神経は三叉神経第2枝であるため、「筋の支配神経」ではなく「その部の皮膚知覚」としては三叉神経という点を混同しないよう注意します。設問は「三叉神経支配の筋上にある経穴」を問うているため、四白は該当しません。
天容は、前頸部、下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前縁陥凹部にある手の太陽小腸経の経穴です。この部位にあるのは胸鎖乳突筋であり、副神経(および頸神経叢)の支配です。深部には内頸静脈と総頸動脈、迷走神経が走行するため、深刺は避けます。
選択肢の確認
1.客主人(上関)
正しい。深部の側頭筋は三叉神経(下顎神経)の支配です。
2.陽白
誤り。前頭筋であり顔面神経の支配です。
3.四白
誤り。眼輪筋であり顔面神経の支配です。深部の眼窩下神経は三叉神経第2枝です。
4.天容
誤り。胸鎖乳突筋であり副神経の支配です。
覚えるポイント
- 表情筋=顔面神経、咀嚼筋(咬筋、側頭筋、内側・外側翼突筋)=下顎神経(三叉神経第3枝)。
- 上関と下関の深部は咀嚼筋。顎関節症や歯痛に用いる。
- 顔面の皮膚知覚は三叉神経、表情筋の運動は顔面神経。運動と知覚を分けて覚える。