19PM112|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
経穴と所属経脈との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
耳の周囲の経穴と所属経脈を問う問題です。耳の前に縦に並ぶ3穴の順序を覚えているかが決め手です。
解説
耳の前には、上から下へ耳門、聴宮、聴会の3つの経穴が縦に並びます。それぞれの所属経脈は次のとおりです。
耳門は、手の少陽三焦経の経穴です。耳珠上切痕と下顎骨関節突起の間、陥凹部にあります。
聴宮は、手の太陽小腸経の経穴です。耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間、陥凹部にあります。
聴会は、足の少陽胆経の経穴です。珠間切痕と下顎骨関節突起の間、陥凹部にあります。したがって「聴会-胆経」は正しく、正答は4です。
この3穴は、上から三焦経、小腸経、胆経の順であり、**「耳門は三焦、聴宮は小腸、聴会は胆」**と語呂で覚えると確実です。いずれも口を軽く開けたときにできる陥凹に取り、耳鳴り、難聴、耳痛、顎関節症に用いられます。
**和髎(耳和髎)**は、手の少陽三焦経の経穴で、頭部、もみあげの後方、耳介付け根の前方、浅側頭動脈の後縁にあります。胃経ではありません。三焦経は耳の周囲を大きくめぐるため、耳門と和髎の2穴がここに属します。
これを踏まえて他の選択肢を確認します。聴宮-三焦経は誤りで、聴宮は小腸経です。和髎-胃経は誤りで、和髎は三焦経です。耳門-小腸経は誤りで、耳門は三焦経です。つまり、所属経脈が互いに入れ替えられています。
耳の周囲にはこのほか、翳風(三焦経、耳垂の後方、乳様突起下端前方の陥凹部)、角孫(三焦経、耳尖のあたる部)、瘈脈、顱息(いずれも三焦経)があり、耳の疾患や顔面神経麻痺の治療に用いられます。とくに翳風は顔面神経が茎乳突孔から出る部位に近く、顔面神経麻痺の重要な治療点です。
選択肢の確認
1.聴宮-三焦経
誤り。聴宮は手の太陽小腸経です。
2.和髎-胃経
誤り。和髎は手の少陽三焦経です。
3.耳門-小腸経
誤り。耳門は手の少陽三焦経です。
4.聴会-胆経
正しい。聴会は足の少陽胆経です。
覚えるポイント
- 耳の前に上から耳門(三焦経)、聴宮(小腸経)、聴会(胆経)。
- 和髎、翳風、角孫、瘈脈、顱息はいずれも三焦経。
- 翳風は茎乳突孔に近く、顔面神経麻痺の治療点として重要。